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自分まるごと丸洗いコースでジャブジャブ洗ってきた三日間。清里リトリートに参加してきました!
7月からfloweringセラピー®️の半年コースを受け、プログラムの集大成である清里リトリートに参加してきました。これまでの人生で身につけたホコリ、カビ、フジツボなんかみたいな「生きづらさ」「幼少期のトラウマ」を、おぉ〜きな洗濯機でジャブジャブ丸ごと洗ってくるような体験をしたことをレポートします!
リトリートとは日常から離れ 自然を感じる場所で
泊まり込みで行うグループワークです
日常生活ではみんなそれぞれが
仕事や家事・役割を持っているため
多くの人が「自分はこうあるべき」という
観念や制限を自ら作っています
「こうあるべき」を求める世界では 足りないものに意識が向きます
いつも否定や不安がつきまといます
そして常に緊張している状態なので あなた本来の素直な声を聞きとることはできないのです
だからこそ
日常から離れ 役割から距離をおくこと
自然の中で今ここにある安心を感じて
リラックスすることが 本当に大切なのです
冬の大自然の中で
12月14日から二泊三日、山梨県の清里にある清泉寮で行われました。
フラワリングセラピーのリトリート自体は他の季節にも開催されていますが、私のタイミングはお誕生月である今月!なにか特別な儀式のようでうれしい。
清泉寮とは山梨県の雄大な山々に囲まれた牧場の中の施設で、標高は1400メートル。12月の清里はマイナス8度の時もあります。ピリッとした空気の中、広い空と自然の中で集まった参加者がそれぞれ自分の内側とひたすら向き合います。
母親になってからの私が、子供を置いてこんなに自分だけのための旅に出たのは初めて。
なので結婚してからも含めると、実に15年ぶりくらい。それだけでも十分解放的な旅です。
独身時代はひとりで旅をするのが好きでした。
こどもももう大きいのだし、たしかに誕生日くらいひとりで旅に出ても良かったのかもしれない。
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どんなことをするのか
基本は、参加者同士が対になって向き合い、テーマをもらって内側から湧き出る答えを、相手を鏡とした"自分"に伝えます。
半年コース受講者にとっては、セラピーの復習といえる内容です。
ひとりで受けるより他の人のシェアを受けることで、別の視点から捉えられたり気づきが深まったり…。ふだんから理解に時間がかかるわたしは(そういうことか)とようやく落とし込めたかも。
しかし、基本のワークよりも、その時その場で起きた参加者からの質問やシェアによって、どんどん展開してワークもテーマも変わっていくのです。
まさに「今ここ」にある感情を感じていくレッスンとなります。
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自分には何も起こらないのかな?
初日から、参加者の方の感情が次々と解放され涙が溢れていくのを目の当たりにし、圧倒されつつ(私には何も湧いてこないけど、このまま帰るのかな?)とぼんやりしていました。もっと問題があったはずなのに、何も思い浮かばない…。
しかもワークは休憩はあるものの数時間行うので、慣れない「心との向き合い」も結構しんどい。人里離れた場所で、ほぼ初めましての方達と、非日常な体験に正直疲れていました。
初日はベットに入っても興奮してなかなか眠れず、そのせいか翌日は体調不良。
2日目は早朝からネイチャーガイドさんに森の中に連れて行っていただいたので、朝は大感動して良かったものの、昼食後には眠気と疲労がピークに。
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心の内側に向き合っても「眠い、疲れた」しか出てこず、ついに夜には子宮の下の方に痛みを感じて、なんとかワークをこなし早めに就寝。翌日は同室の方に起こしてもらうまで眠りこけました。
身体は着実に進んでいた
こんな風に迎えた最終日、体調はすっかり良くなったものの、いまだ残るかすかな子宮の痛みについて、手を挙げて質問をしました。
子宮の奥の方が痛みます
(*帰宅後に病院も受診しました)
セラピストさんの誘導で
子宮の痛みにアクセスすると、なぜか
幼い頃、娘から女性に成長する時の、性的な自分に対する父親の悲しみを感じたシーンが浮かびました。まったく忘れていた記憶です。
大人になる自分になっても
お父さんに嫌われたくない
性的な自分は汚い。悲しい。
父の心が離れていく気がして、悲しみとともに涙があふれました。
一方、別の自分は「そんなこと思ってたのか!」と驚いてもいます。
そこからは、他のワークの最中も泣けて仕方がないところがあったりして、私も感覚が開いてきたと感じられました。
振り返ると、ぼんやりしていた時間も、体調不良の間でさえも、意識してない身体や心はきっと進んでいたのだなと思います。
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清泉寮を後に
帰る頃には、なにかが刷新された気分に。
自分には何もなくとも、参加者さんのお話や解放に心を合わせて聞き入るだけでも進んでいたようです。
今までの辛かった思いこみや悩みは "現実の自分のものではなかった" と頭ではなく心で理解している私がいました。
これこそ体についていたホコリやカビ、フジツボ!これらを洗い流した後は、本来私たちはもっとシンプルに生きられるんだなと思えるくらい、さっぱりした素の自分が安心感の中に立っています。
一緒にワークをしあった仲間とは「初めまして」にも関わらず、きっとどこかの時代で一緒に生きていたような繋がりを感じました。
帰宅後迎えた新しい朝。
さぞかし悟ったであろう自分。
いつもの日常の仕事が始まり、メールを見て…
理不尽に思える状況にイライラ!
一気に現実に戻りました(笑)
そんなに甘くなかった〜!
でも外側で起きたことを通じて、自分の中の何が反応しているのか?
イヤな感情が沸き起こるのを見つめ受容し、自分で作り上げたストーリーを止めることで、落ち着きます。
この後、出社して上司からみんなの前で褒められるようなステキなことも起こりました。
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まとめ
「今ここ」にいる安全、安心を感じながら過去の傷を癒すと人は本来の自分に帰れる。
「でも」「だって」が浮かばなくなり、起こることに信頼がもてるようになりました。この時は(笑)。
しかし長年で身につけ染みついた痛みや傷は、一朝一夕では収拾がつきません。まだまだ修行は続くようです。
これからもわたしは迷い悩むでしょう。
心はまた揺り動かされる。
でも、さっぱりして愛と安心感を感じていたあの感覚を味わったことがあると、本来の自分から遠のいている偏りに気づけます。
悲しみ、怒り、恐れのような感情が沸いたら、他責にして自分から目を背けるのではなく、内側を見つめて適切な対処をしようと試みる習慣がつきました。
本当の自分がどんな存在なのか。
今ならわかる気がします。
そして今、現実がごとごと音を立てて動いてゆくよう。良いようなことも辛いようなことも。
私にとってこのリトリートは、今までの人生の重荷を一旦リセットして、また新しく踏み出すための"魂の休息"になったようです。
なんども同じ痛みで思考を繰り返し、感情に振り回され心が疲れてきた方には、オススメです。
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