おあとがよろしいようで
おもちのピザがとてもいい感じにできたのでトップ画にしてみた。
うん、おいしそう…。
さて今日こそは美容師くん話をまとめたいところ。
既婚男性の生態?
最初にして最大の山、後ろ髪をひとまず切り終えた美容師くんが、サイドを切ろうとわたしの横に移動してきた。
そこでおもむろに始まったのは、うーん、一言でいうなら「既婚男の承認欲求」についてかな。
美容師くんの知る既婚男性の実態を聞きながら、最終的にはなんて言っていいのか言葉が出てこなくなったのだけれど。
いわゆるモテで承認欲求を満たしたり、そこで男としての魅力を確認したり。
そういう人がいるのはわかってはいたけれど、きっと想像よりも多いんだな、というのがわたしの感想。
「まぁ、男っていうかオスの承認欲求って感じっすよねー」
その行動でバツがつこうと、既婚がバツイチになっただけ。
その時その時でそれでもモテる俺、を証明すべくオスの本能を全開にしていくのだろう。
…なんて考えてげんなりしていたわたしは、美容師くんの言葉に「たしかに」と唸るしかなかった。
これ以上ない決めゼリフ
あ、美容師くんは違いますよ。
その昔モテたくて古着屋さんにTシャツ探しに行って、やれプリントの方法が違うだ、やれパキ綿だと、知識欲がモテを凌駕して最終的にはそのうんちくをデートで語るという。
あれよね、いちばんモテが遠ざかっちゃってる感じ。
「オレあれなんですよ、しゃべらなきゃモテるのにって要所要所で言われるんですよ」
美容師くんの中性的なきれいなお顔を鏡越しに眺めながら「そんなことないよ」とは言えないわたし。
「けどその度にこう言うんですよ」
「なんて?」
「しゃべらなかったらオレじゃないでしょ」
ぶはっ。
おっしゃるとおり。
美容師くんはその日もまごうことなく「オレ」だった。
なにせこの日わたしは、既婚男の承認欲求だけじゃなく、パキ綿を知り、ケンタッキーフライドチキンのチキンの部位に詳しくなり、デコせま・えりなし・もみなし的な四文字略語も習得して帰ってきたのだから。