「14億着」なんの数字かご存じですかーサスティナビリティの重要性ー
こんにちは。EMIU*EMIUの棚瀬です。
最近よく耳にする、サスティナビリティやエシカルといった言葉。あまり聞き慣れない言葉ですよね。そもそもサスティナビリティとかエシカルって何?なぜ注目されてきたの?について、今日はご紹介です。
タイトルに書かせて頂いた「14億着」なんの数字かご存じですか?
なんと年間、廃棄されるお洋服の数・・・!年間に世界で生産されるお洋服は約28億着、その内の約半数は売れ残り、新品のまま焼却処分されています。勿体ないどころの騒ぎではありませんし、廃棄コストや焼却処分で発生するCO2も含めて、「大量生産・大量廃棄」はアパレル業界の大きな課題となっています。
しかし、地球環境への配慮が叫ばれる時代、なぜ、こんなことが起こってしまうのでしょうか。
「商品を安価にたくさん作りたい」これは売り手なら誰もが考えることですが、その願いは、生産量が多ければ多いほど叶います。
・安価に販売するために大量生産する
・余剰在庫が発生する
・大幅な値下げはブランドイメージに傷が付くので、し辛い
・余剰在庫の保管にもコストがかかる
・焼却処分するコストの方が安い
こういった流れで、大量生産・大量廃棄が当たり前、になってしまったと言われています。そして、そもそも安価に大量のお洋服が何故作れるのか、しわ寄せはどこにいくのか・・・考えてみたら恐ろしいですよね。
大手アパレルは、製造工場ごと買い取ったり、コンサルティングを入れて、安全な労働環境を確保、労働者への適正な支払いに努めたり、去年のモデルも販売したりしていますが、そういった取り組みがあるのは、ほんの一部。
大量生産・大量廃棄故に生まれる、搾取ともいえる労働環境もまた、大きな問題になっています。だからこそ、サスティナビリティ(=持続可能性)や、エシカル「倫理的=環境保全や社会貢献」な視点に注目が集まっています。
そんな状況の中、EMIU*EMIUとしてできることは何か、を考えて辿り着いたのが、「サスティナブルな視点でのブランドセレクション」でした。以前ブランド紹介(Kidiwi handmade)の投稿でもご紹介させて頂いた、環境に配慮した繊維選びなども一つですが、EMIU*EMIUで取り扱いのブランドは基本的に全てMADE TO ORDER(=販売店から注文された量のみ生産)で、大幅な在庫ができない取り組みを行っています。
そのため、シーズン途中での追加注文ができず、ご迷惑をおかけすることもございますが、サスティナブルな取り組みの一環としてご理解頂けましたら幸いです。
因みに、欧州ではサスティナブル、エシカルな取り組みはアパレルだけではなく、食べ物、エネルギー、医療品などさまざまな分野にまで広がっています。プラスチックフリーはメジャーですが、クルエルティフリー
(生産過程で動物を傷つけていない証明)、カーボンフットプリント(店頭に並ぶまでの商品の二酸化炭素排出状況のトレース)など、日本にはないたくさんの取り組みがあり、調べてみると面白いかもしれません♪
最後に。サスティナブルな取り組みをしているブランドが善で、してないブランドは悪だ、ということではなく、地球全体で新たな課題が出て来ている中、お店としてどんな取り組みができるのかを考えたときに、サスティナブル、エシカルな視点でのブランドセレクションが、微力ながらも関われる一つの取り組みだと感じたので、ご紹介をさせて頂きました。
小さなことでも意識をして携わってみれば、何かが変わるのかもしれない、そんな希望を込めて、今後もサスティナブルな視点を持ち続けていければと考えています。
EMIU*EMIU
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