インタビュー原稿執筆におけるスキルの分割
※以前(2016年11月)別のブログに書いた内容をこちらに転載。
最近インタビュー原稿を書くことが多いので、インタビュー原稿における執筆スキルを分割してみたい。
なぜなら、「おかしい文章に気がつく」のと「おかしい文章を直せる」はもしかしたら違うスキルかな、って思ったので。やりはじめたら他の部分も増えてしまった。
※■……大見出し / -……小見出し
■聞く
これだけで本が書けるくらいなので省略
■構成を作る
構成はおそらく、「順番」と「ボリューム」で成り立っている。雑誌ならレイアウトも関係する。
-順番を考える
わかりやすい順番、面白い順番、などいろいろある。
これはたくさんの記事を読んだり、自分の原稿を書くことで磨かれるのかな。
あとは読者の立場になることでしょうか。想像力。
-文字数に合わせる
文字数に合わせた構成を考える。
これはひたすら「構成を作って書く」ことでしか磨かれないと思う。つまり慣れ。
これくらいの要素があれば、これくらいの文字数になる、というアテをつける。
■書く
まず、書く。
-構成に沿って書く
想定のボリュームで、想定の構成で書く。
これも、自分で経験を積むことでしか磨かれないのではないか。
-軌道修正する
構成から時々ずれたりする。その時にちゃんと俯瞰して見て、構成を変えるか、原稿を変えるか選択する。
これは俯瞰して見る練習とかも必要かもしれない。
-言葉を紡ぐ
書くためには言葉が必要。インタビュー相手の言葉だけでは原稿は書けない(書けるものもあると思うけど)。
自分から言葉が出てくるためには、よい文章をたくさん読むことが必要だと思う。
知っている言葉でも、使えていない言葉は山ほどある。
そういう言葉と接触回数を増やすことで、使えるようになるんだと思う。
ダブらないためにはボキャブラリーが必要。
あとは、リズム。これは絵本の音読でも磨かれる。音読最高。
-事実関係
固有名詞などをいちいち調べる。これは慎重さとか、原稿校正のスキルなどで磨かれるのかもしれない。
-削除する、付け足す
長すぎたり、短すぎたりした場合、削除したり付け足したりする。
これは構成の力と似ている。
あと、付け足すときにはネタがないとどうにもならないので、あえて言えば、インタビュー内容から探り出すスキル。
■直す
直すためには、直すべき箇所を見つけなくてはならない。
-おかしいところに気付く
構文(意外と多い)、内容、リズム、ダブリ、事実関係、冗長、その逆の展開が早すぎ、など。
気付くためには、よい文章をたくさん読むしかないと思う。
「あれ、なんか変だぞ?」ってわかるスキル。主語と述語がおかしいとか、助詞がおかしいとか。それくらいなら以外とスルーして読めてしまうので注意。
-おかしいところを直す
直すためにはたぶん、国文法を知っている必要がある。少なくとも、主語と述語の係り受け。
これがこんがらがっちゃうことは結構多い。長い文章ほど多い。
※あとは書く→直すの繰り返し
※タイトルは、最初に付けたり最後に付けたり
(転載ここまで)
【追記】『「おかしい文章に気がつく」のと「おかしい文章を直せる」はもしかしたら違うスキルかな、って思った』については、こちらにたくさん書いたのでそれも置いておく(↓)。