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自営業の女性が妊娠したら、働き方はどうなる?

これ、ただ単に「わたしはこうでした」っていうだけの話なので
「こうしろ!」て人様に言う気はないですし、
「女性ならみんなこうなるんや」って男性に理解されるのも困ります。
(最初に言うとくね)

あくまでも個人の一ケースとして、そんなこともあるんやな、てかんじで読んでもらえたらありがたいです。でも、だれか(特に女性)の勇気や希望になれたら嬉しいなって思うし、わたしはこの決断をしたことをまったく後悔していないので、ただの惚気やと思ってくださいw

①妊娠するまでのわたしのスペック

2021年にRISA鍼灸院を開業。
ひとり治療院として、毎日せこせこ頑張っていました。
離婚してバツイチで、娘はふたり。ただ、週のうち半分は、娘たちが元夫の家に行く約束なので、週6で働いて、1日だけは夜までも施術していました。

離婚した直後〜2年ぐらいまでは、とにかく毎日必死で。
「子どもたちを”可哀想”にしたらあかん」
「離婚したことを誰かに責められたらあかん」
「絶対に離婚前よりも楽しく暮らす」
「そのためにも、お金が必要や!!!!!」
ってことで、子どもたちが起きる前に起きて仕事。子どもたちが寝る前も仕事。寝てからも仕事。

まだまだ適応障害がつらくて、抗不安薬を飲みたかったけど我慢して、娘たちがいない週末は毎週泣きながら、「つらい〜しんどい〜でもがんばる〜うええええん」てゆうてました。顔もブスでしたw

でもそんな中でも、今のパートナーとご縁を結べて、精神的にもかなり支えてもらっていたので、だんだん情緒も安定してきて、お仕事も順調に業績を上げてこれてました。

②妊娠発覚〜妊娠初期のわたしの決意

2023年2月。ずっと子どもが欲しいと思っていたわたしに、妊娠が訪れます。や、やった〜!!!!!って素直に大喜びする自分と、「え、これ、いける?できる?産める???」ってめちゃ冷静になる自分と、ものすごくぐるぐる。

100億%産みたかったけど、実は母親には一度、難色を示されました。
それはわたしが、「未婚で産む」と言ったから。
パートナーとは、様々な事情で入籍をすることは難しく、もちろん同居も考えていませんでした。なので母からしたら、「赤ちゃんの生命は尊いけど、今いる娘ちゃんたちに負担かけるかもしれへんし、なによりあんたが一番たいへんになるのは目に見えてるから、母親としては、心から応援はでけへんぁ・・・」と。ごもっともです。

でもわたしは高齢で、そもそも無事に出産までたどりつけるかどうかもわからなかったし、可能性に賭けたい、と思いました。せっかくの奇跡を信じたかったんです。だから、母親以外には、ほぼ公表しませんでした。いつどうなっても、受け入れやすいように。

ただ、税理士さんにだけはソッコー報告しました。早速つわりも始まっていたし、これわたし臨床こなせるんか??ていう不安と、産休に入ったら治療院はどうなるの???!!て不安があったからです。

税理士さんは超やさしいので、わたしの身体を第一優先に考えてくださって、なんとか税金や保険料の支払いが減るように、わたしに合う案をご提案してくださいました。そのおかげで、「よし、業務委託で鍼灸師さんに手伝ってもらおう!」という方向性が早めに決まり、Twitterで募集したら、ありがたいことにすぐ見つかったんですよね。もう本当に幸運。ありがとうございます。

結果、つわりで死にかけてる3月4月は、予約を7割ぐらいに減らして、安定期に入ったら、既存の仲良し患者様にだけは状況を伝えました。

8月から産休に入る予定であること。
そこからは、業務委託の女性鍼灸師さんが代わりにやってくださること。
わたしの本格復帰は、来年4月(順調にいけば、赤ちゃんが生後6ヶ月)であること。
でももちろん、そんなんゆうてて流産してしまうかもしれないこと。

やっていけるのか?という不安。
赤ちゃんを無事に産めるのか?という不安。
つわりでしんどい身体。

めちゃくちゃ過酷でした。
だけど、4月に入って、長女と次女に、打ち明けてみたら、
彼女たちがものすごく、赤ちゃんの存在を喜んでくれたんです。

「え?!お母さん、お腹に赤ちゃんいてるん?!?!!!!!」
「やったーーーーーーー!!!!!!」
「赤ちゃん!!!赤ちゃん!!!!!!!」
「妹?弟?どっちやろ?!どっちでもうれしいな!!!!やったー赤ちゃん!!欲しいと思っててん!離婚サイコーー!」←笑

ってめちゃくちゃ、はしゃいでくれて。

その日から、「お母さんのことは、長女ちゃんたちが守るからな。身体大事にしてや。うちら二人とも、赤ちゃんのこと、めちゃくちゃ楽しみにしてる!!!あ〜はやく秋になれへんかな!楽しみすぎる〜ぜったいかわいい〜!!」って言ってくれて、歩く時も車道側を歩いてくれたりしました。
もうね。泣きました。娘たちがやさしすぎて。

赤ちゃんのことはもちろんだけど、この優しくてかわいい娘たちを、今まで以上にもっともっと幸せにするぞ、て誓ったのでした。

③妊娠中期〜出産までのわたしのお仕事

つわりが終わり、業務委託スタッフへの指導を続けつつ、少しずつ臨床をお任せするようにして。7月からは、すべての新規をお任せすることにしました。

業務委託契約では、その方が呼んできてくれた患者様に対してはその回の施術料金に相当する金額の8割、当院が集客した患者様に対しては施術料金の3割をお支払いする、という内容。

当初は、「自分が休んでいる間、RISAがあいてるのはもったいないし、家賃分だけでも稼いでもらえたらありがたいなぁ」ぐらいに思っていたのですが、彼女のおかげで、新規もほぼ断ることがなく、継続して治療院運営ができたことは、本当にありがたかったです。

患者様の中にも、施術者が変更しても良いよ〜と言っていただける方がたくさんおられたので、そこも感謝でした。また、「戻ってくるまで待ってるね!元気な赤ちゃん産んでや。ほんで産まれたら抱っこさせて〜」と言っていただけることももちろん嬉しくて。

自分の担当する臨床を減らしたぶん、わたしがやったことは、とにかくスタッフへの指導(フィードバック)と、法人のコンサル業務に力を入れることでした。

もともと、コロナになる少し前から、「収入の軸が治療院の売り上げ1本では危険」というご意見はもらっていたので、ほんまに微々たる額ですが、オンラインでも収入を得ていたわたし。今回妊娠してみて、オンライン収入のありがたみを、さらに身をもって知ることになります。

施術していないとき、出勤していないときは、オンラインのお仕事をする。これで、結局は出産前日まで仕事をすることができました。
とはいえ、出産前は、なるべく自分をもう「本能モード」にしたかったので、極力アホになろうと決めていて、8月にはビジネスのオンラインサロンを一時休会。自分に入ってくる情報をめちゃくちゃ減らして、心身に良いものだけを選んで生活していました。

あと、妊娠中期からは、マタニティに特化したパーソナルジムにも通いました。高かった。1時間13200円。でもめちゃくちゃ勉強になったし、体力も多少はつきました。これをすんなり払えるようにならなあかんなと思ったし、自分なら60分で13200円の価値を提供できるんかな?とかも考えましたね。

出産前日、夜にzoomの予定があったのですが、前駆陣痛みたいな痛みがきつくなってきてたので、お願いしておやすみすることに。ほんならそのまま陣痛につながって、夜中に入院して、翌日の夜に無事、出産できました。

産後3ヶ月から、ゆるゆると臨床を始めるつもりが

産休に入ってみてわかったことがあります。
それは、「わたし、鍼灸施術をするのが好きすぎる」ってこと。
休んでいるあいだ、ずっと寂しかったです。臨床をしている人が、めちゃくちゃうらやましかったです。

だから、なるべくはやく復帰したいなって思いました。

もちろん、ゆうても産後ですので、ちょっと無理して動くと途端に体調が悪くなってしまうということも何度も経験しました。筋トレのおかげで、産後すぐに動くこと自体はできたけど、動きすぎると体がむちゃくちゃになるんやな、元気そうに見えても絶対休んだほうがええな、と強く改めて思った次第です。

鬼のように眠い新生児期を過ぎて、赤ちゃんの睡眠リズムもととのってきた産後2ヶ月半ば頃から、既存の仲良し患者さんだけを対象に、「子連れで出勤」することを決めました。

患者さんに赤ちゃんを抱っこしてほしかったのもあるし、「そろそろえみすけの鍼灸受けたい〜」というお声に対応したかんじでもあります。(ありがたい)

自分も、ちょっとだけなら外に出ている方が嬉しかったので、嬉々としておでかけしていました。たくさんの人に赤ちゃんをかわいがってもらえて、とても嬉しかったです。もちろんこの頃も、オンラインを中心に、お仕事はしていましたが、やはり夜は眠いし、朝も起きる時間が安定していないので、zoomは必ず9時以降にしてもらって、画面は一生オフでした。(産後、とても人に見せられた姿ではなかったw)

だけど、わたしの話すことや、わたしが書く文章によって、誰かをサポートできて、それが仕事になる。と思えることはとても心強かったです。
この頃には物販の取り扱いも始めていて、自分が営業をして発注を受け、スタッフさんに実務として代わりに発送してもらう、というスタイルでやってました。

税理士さんともたまにお話ししていましたが、「妊娠中や産後、売り上げが落ちて当然なのに、あんまり落ちず、それどころか大幅に増加している月もあるの、ほんまにすごいです」て言っていただきました。だから結局たぶん、赤字になった月ってなかったと思います。スタッフさんすごい。ありがたい。

ほんで、ゆるゆる出勤しはじめたら、新規の方の問い合わせでも「できれば院長先生にやってほしいです」というお声が出てきて。自分は産後なので無理はできないこと、赤ちゃん連れの施術になるので泣き声がどうしてもしてしまうことなどをご了承いただいたうえで、施術させてもらってました。時には、はじめましての患者さんに赤ちゃんを抱っこしてもらって問診することも笑 どんな鍼灸院やねん。
(「久しぶりに赤ちゃん抱っこできて幸せになりました……!」て言ってもらえました。患者さんもやさしい)

ほんならなんか1月も2月も新規の施術で埋まってきて、ゆるゆるどころか、わりとガチで臨床に入ることになったのでした。

本格復帰後は、病気との戦い(毎月)

保育園も無事に受かり、4月から慣らし保育が始まりました。
(業務委託スタッフさんとは3月に引き継ぎをして、以降はご自身の開業にほぼ専念していただきました。)

自営業のいいところは、好きに予約を組めるところ。慣らし保育中は、会社員だとなかなか職場に気を遣うスケジュールになると思いますが、自営業だと余裕。
2週間ぐらいは余裕を持った予約状況にしておきました。

でも意外とすぐ慣らし保育は終わって、通常保育になったので、
「えーすごい!赤ちゃんのおかげでバリバリ働けるう!」って喜んで、つい予約をつめこんでしまったわたし。大きな間違いでした。

赤ちゃんは、とても、風邪をひきます。

なんかもう、長女次女は小学生だし、おっきいし、そこまで体調くずすこともなかったんですよ。だから舐めてた。子どもってこんなに風邪ひくんや、てことを目の当たりにして、毎月焦ってました。育児初心者かもしれん。

数日間保育園に入れると必ず高熱を出し、
それが毎回長女か次女(なんなら両方)にも感染し、
ほぼ毎回、自分にも感染する。

特に4月には早速RSウイルスになってしまって、もうほんまに赤ちゃんかわいそうやし、まじでごめんって思って泣いてました。
わたしが働かずに家におったらこんな病気になることもなかったのに……という思考にも一瞬だけなったけど、いやいや働かんかったらそもそも育児もできひんがなと思い直し、頼れるところは頼って。

本当にありがたいことに、パートナーが自分の仕事を調整して、家に来てくれてたので、わたしも赤ちゃんも、長女も次女も、天国のようでした。
シングルマザーやってると、家にもう一人大人がいること、の幸せをほんまにかみしめることができます。

「夜中のお世話も代わるから、夜は寝れるだけ寝てね」って言われることのありがたさ……!(まぁ不眠なんですけど)
結局、4月も5月も、トータルでいうと2週間ぐらい家にいてくれたおかげで、「シングルはほんまにしんどい」という結論も出ました笑
もう、一生そばにいてくれ〜ってまじで思いましたね。

もちろん、ずっと彼に仕事を休んでもらうわけにもいかないので、5月からは、「やっぱり100%で頑張ったらあかんねやわ。ほどほどにしとかないと体調不良のときに詰むわ」って思って。

とにかく自分を健康に保つことを念頭におきました。
元気があれば、なんでもできる。元気がないと、なんにもできない。
改めて、良い仕事というのは、健康な心身のうえに成り立つものなのだなと感じました。

あとやっぱね、睡眠不足。これがあかんねん。
わたし自慢できるぐらいに不眠なんですけど、だから短時間睡眠に慣れちゃってて、眠いけど動いてたんですよ。だけど、よく体が火照るようになってたし、授乳もしてたので、そら消耗しすぎるわって思いました。髪の毛も抜けまくって円形脱毛症にもなったし。

でもそのハゲもちゃんと薄毛施術のネタにしました。ハゲの有効活用。

健康のありがたみに気づかせていただいた41歳のわたしは、
持続可能な事業とは、ということをさらに考えて、やはり臨床をそこそこにして、オンラインの仕事をもうちょい増やすのが最適解なんやろなってとこにいきつきました。

なのでまた求人を募集して、何名か面談もさせていただいて、おひとり、見学にだけ入ってもらってるのですが、まだ勤務に至っていません。だれかいませんか!!!!!

そんなこんなで、2024年夏頃には、税理士さんから「思った以上に売り上げが高いので、ちょっと面談しましょう」って言ってもらえるぐらいには順調なようです。やっぱり、自分が復帰するとガンガンご紹介もいただけるし、「ゆうてもわたし、この先いなくなっちゃうんですけどね」オーラがないので、「つなぐ」ことができます。それをほんとに、実感しました。

産後、自分がびっくりするぐらいブスだったので、2024年は自分の美容をがんばりたいと決意すると同時に、RISA鍼灸院でも美容メニュー充実させるぞ〜って思ってたんですが、9月現在、目標は達成できてるかんじがあります。ちょっとだけ見た目に気を遣う余裕もでてきたよ。

結論:妊娠したら、周りに甘えまくろう

長くなりましたが、わたしの場合はこんなかんじでした。

どんなに健康に気を遣っていたって、妊娠や出産は不測の事態が起こるもの。だから常に、リスク管理をすることは必須だと思います。
収入の分散をしておくこと、最悪の想定をしておくこと、そして、頼れる人をたくさん見つけること。もうほんま、ここに尽きます。

甘えるのが苦手な女性、って多い気がしています。
だから結局自分でやっちゃう、とかね。めちゃくちゃわかる。
だけど、妊娠や出産という、もうまじで物理的に自分だけではどうにもなりません、ていう時期をはさむと、どうやったって誰かの助けを借りないと生きられないことがわかる。

長女を妊娠したときもいわれたけど、妊娠や出産、そして育児というのは、上手に人を頼る訓練なんだなと。だから、妊娠を考えている女性は、まず夫やパートナーに、存分に頼ってほしい。(わたしも、毎日甘えまくりました)

ただでさえ、お腹の中で人間ひとりを育てているという偉業を成し遂げていますので、もうそれはめちゃくちゃすごいです。かつ、妊婦目線で世の中を見ると、やっぱり健康なときには気付きにくい視点を持てたりもする。これは、ビジネス的にはかなり強いと思ってます。

決して無理はせず、
ちゃんと人に甘えて、
でもその中でできることをやる。
そしたら、結婚してなくても、同居してなくても、子ども2人育てながら、お店もつぶさず、妊娠出産できました。わーい。

そしていま、赤ちゃんは1歳になって、毎日毎日めちゃくちゃかわいいです。長女次女も、毎日毎日「ひえええかわいい〜天使〜天才〜」ってかわいがってくれて、わたしたち家族はいつもニコニコです。

シングルでの妊娠出産は、おすすめできるかっていわれたらしません。
お相手と同居できるなら絶対そっちのほうがいいし、経済面を男性に頼れるなら、それにこしたことはないです。
だけど、絶対に無理かっていわれたら、そうでもないんやな、て思った。
働き方を変えれば、妊娠中でも収入はある。ここは大事なこと。

もう一人欲しいけど、お金とか、働き方とか、不安〜!!!
って人がいたらぜひお話ししたい。参考にならないかもしれないけどw

LINEやってるので、見てみてね〜


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