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一緒にいて息が詰まるなら、夫婦じゃなくていい

もしあなたがプールでおぼれそうになったら、あわてて水の上に顔を出そうとするだろう。人間は息ができないと、死んでしまうからだ。

もしあなたが腐ったゴミの散乱する部屋に放り込まれたら、あわてて窓を開けて新鮮な空気を吸おうとするだろう。人間は淀んだ空気の中では、不快になるし、そのまま過ごせば、ゆくゆくは病気になってしまうからだ。

でもここで、急に「絶対に従わないと罰則がある」という制約がついたルールが登場したとする。

「おぼれそうになっても水上に顔を出してはいけない。
苦しくても、不快でも、絶対に窓を開けてもいけないし、
部屋から出ようとしてもいけない。」

このルールを破ると、破った者には厳しい罰則がある。
こんなとき、多くの人はどうするのだろうか。

罰則があるからといって、自らの命をあきらめるだろうか?
罰則があるからといって、自分の身体と心が不健康になるのを受け入れるのだろうか?

ちなみにわたしなら、罰則なんてしったこっちゃないから、とりあえず自分が助かる選択肢をとる。迷わず、とる。

ただしルールを制定した側は、「はい、ルールやぶりましたね。罰則を与えます。ルールには従ってもらいます。だって規則ですからね」と追い詰めてくる。こちらの苦しさは、規則の前には無意味であり、どんな理由があろうとも配慮はされない。

もしそんな世界があったら、どうなるのかな。


今のは仮定の話だけど、世の中にある息苦しさって、これに少し似た構造なのじゃないかなと思っている。


わたしは「性の相談LINE」というのをやっているのだけど、ここにはいろんな方が登録してくださっていて、勇気を出してメッセージを送ってくださる方もいらっしゃるのね。その中で、よく聞かれるお声がこういうの。

「こんな話、ここでしかできないよ」

「友達には言えないです。だから、このLINEに登録して、ここでこうやって話せて、本当によかったです」

「他の人には言えないけど、えみすけさんになら言えます」

これね、別に「どうだ、こんなこと言われるわたしってすげーだろ?」ってドヤりたいわけじゃなくて、「なんで、みんな、こんなに【話せる場所】が少ないのかな?」ってことが気になるんです。

結論はかんたん。話すと不利益が生じるからです。

不利益、っていうのはいろいろあって、たとえば

・話した相手との仲がこじれてしまう
・ものすごく叩かれる、批判される
・自分が嫌な思いをする(または、したことがある)

こういうことだと思う。

話すことにメリットがないから、話せない。話さなくなる。
これって、息ができないのとおんなじじゃないのかな。

わたしたちは呼吸をして生きていて、呼吸っていうのは、「吸って、吐く」そういう営み。入れて、出す。どちらか一方通行では、人は生きられない。

わたしたちが生きている限り、感覚という機能ははたらくから、毎日なにかしらの刺激を受けて、それに対して反応して、なんらかのことを想う。その想いを、インプットすれば、アウトプットしたくなるのが、自然なんだけど……。

でもそれを、話せないとしたら。
出しちゃだめ、溜め込んで。て言われたとしたら。


すんごい、苦しい。


世の中には、そうやって、人には話しにくい想いを溜め込みながら、一生懸命生活している人がとっても多いんだなあ、ってことに、改めて気づかされます。そらしんどくもなるよね……。

だからこそ、「話す場所」って必要だな、と改めて思う。

夫婦関係で悩んでるなら、夫婦で話し合わないと問題解決しないじゃん!っていう意見は少し乱暴で。夫婦で話しても解決しないから悩んでるんだもの。だからやっぱ、そゆときは信頼できる第三者がいたほうがいいんだよね。そしてそれは、友人とか知人とかじゃなくて、できれば専門家。

専門家に頼ろう、てのがわたしの意見。

えみすけは、一応、鍼灸師というお仕事をさせてもらっているので、東洋医学の専門家という位置づけにはなっているのかもしれないのですけど(自信なさげ)、別に身体と心のことをぜんぶ知り尽くしてるぜ!なんてわけじゃないし(そんなやつおらんやろと思うし)、人間関係修復のプロでもない。むしろ自分がいちばんリアルタイムで悩んでるわ笑

だけど、それでもやっぱり、当事者には見えないものが見える自信はある。

話し手さんの、奥底の気持ち。そして場合によっては、お相手さんの気持ちの可能性(ここは本人じゃないから断定はできないけど、可能性だけは探れるかも)。ここに気づくだけでも、行動は変えられるし、そしたらその後の展開も変わると思ってる。


鍼灸師として、わたしのしたいことは、とにかく「予防」。
火事になってから火を消すんじゃなくて、あ、このままやとコンセント付近から発火して、近くにある布に火が燃え広がるかもしれへんで、あぶないから電源コードからは距離あけとこうな、みたいなそんな助言をしつつ、状況を見て、その人にあったアドバイスをするやつ。

だから、人が言えない気持ちを抱えて生きてるなら、まずはその気持ちを安心して話してもらえる場所をつくる。

ここでは何をお話してもらっても大丈夫ですよ。
わたしはあなたの気持ちを否定しません。

そういう空間を、つくる。


そんなわけで、できれば今月にでも、大阪市住吉区長居に、鍼灸院をオープンさせます。ここはわたしと、患者様おひとりずつしか入れない完全なるプライベートサロンにします。

主たるお悩みは、性のことに特化しようと思っていて、

男性の性機能障害(勃起障害、性欲低下など)
女性の性機能障害(性交痛、性欲低下、膣の乾燥など)
更年期の不定愁訴(めまい、耳鳴り、のぼせ、頭痛、不眠など)
薄毛治療(抜け毛が気になる方に。精力もつくので妊活と絡めても◎)

などのお悩みを重点的にお伺いします。

オンラインでは、LINEでお話を聞けるし、
お近くの方は、お話を聞かせていただきながら、ゆったりと身体と心をととのえてほしいなと思って。

息苦しいな、と思いながらする生活は、いやだから。
どこかでちゃんと息を吐いて、おいしい空気を吸って、頭と身体をクリアにして、そしてまた、大事な人との関係をがんばる活力にしてほしいから。

性に関して、どこにも吐けないお悩みや、苦しくて仕方ない気持ちを抱えている人のお力になれますように。

とりあえず8月から、ちょっと興味あるでって人だけご予約受け付けます。住所は非公開なので、信頼してる人にしか教えませんけど、もし「行きたい!」って方がおられればTwitterでDMください。

新店舗のホームページできました↓↓

みんな、大きく息を吸って吐いて、生きていきましょうね!


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