with指導計画『How the Grinch Stole Christmas』 Dr.Seussのクリスマスはひねくれてる?!
英語圏絵本界、その絵本の登場人物で5本の指に入る悪役は、『How the Grinch Stole Christmas!』のthe Grinchと、定冠詞までついたグリンチだろう。
このグリンチ、自分が住む平和な村の、なにもかもが気にくわないのだが、なかでも一番腹がたつのは、毎年やってくるクリスマスのこと。
彼の願望は、Stop Christmas from coming なのである。
さあ、グリンチはいかにしてクリスマスが来るのを阻止しようというのだろうか。
How the Grinch Stole Christmas!
●データ:
(文)(絵)Dr. Seuss (出版社)Random House Books for Young Readers
(発行年)1957 (レクサイル指数)590L (ISBN13)9780394800790
●作者について:
本名Theodor Seuss Geisel。1904年、マサチューセッツ州生まれ。ビール醸造業を営むドイツ系移民の裕福な家で育つ。アメリカの名門大学を卒業後、学者を目指しオックスフォード大学大学院に留学したが、級友(のちの妻)に「落書き」の才能を認められアーティストの道へ。ライミングを多用した文と落書き風の画風で、多くの子どもたちを読書に誘った。合計発行部数二億冊以上になる作品の数々は、十五カ国語以上の言葉に翻訳され、ロングセラーとなっている。1991年没。
●この本について:
刊行以来、いまなお児童書のTop 100などに選出される人気作。邦題『いじわるグリンチのクリスマス』。
何度かアニメ化・映画化されており、2018年には声優にBenedict Cumberbatchを起用したアニメ映画『The Grinch』が公開予定。
本書のテーマは、刊行当時のクリスマスの行き過ぎた商業主義化の批判に影響を受けているとも言われている。『Merry Christmas, BIG HUNGRY BEAR!』(by Don & Audrey Wood)が、一種のパロディになっているので、本書と読み比べてみるのも楽しい。
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