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10月30日 「差別」と「区別」の違いについて指摘された日

・「差別」と言ったら「区別ね」と訂正された

私がとある相手の発言について「それ差別だ~」と言ったら、相手に「いやこれは区別ね」と言われたのかなというミスリードを誘ってしまうタイトルだが、そうではない。

これは私が、留学生の新人アルバイトさんのトレーニングをしていたときのこと。

肉まんとあんまんを購入されたお客様がいたので、「肉まんは透明なテープで、あんまんは色付きのテープで封をしますね」と接客した。

それで新人さんに「2個以上中華まんを買われたら、違うテープを貼って差別します」と説明した。

そしたら留学生(母語は日本語でない人)に、「いや差別はダメ。それ、区別ね」と日本語の訂正をされてしまった。

ニュアンスとかいろいろ説明して言い訳をしたいと思ったが、日本語の議論の時間ではないし、かっこ悪いので飲み込んだ。ここで吐かせてもらう。

私は日ごろから日本語と向き合っている自覚があるし、なんなら国文学科の学生で、語学の授業も取っているので、それなりにプライドがあるのだ。

言い訳。私は間違っていない。

私は「差別化を図ります」と言おうとして、途中まで言いかけて、「易しくない日本語かな」と思い、「差別します」と言ったのだ。

肉まんとあんまんに違うシールを貼った行為は、違いのある二つの物を、その二つが違うものだとわかりやすくするために、『本質とは関係のない「見た目」というファクターも異ならせる。』という行為。

区別:[名](スル)あるものと他のものとが違っていると判断して分けること。また、その違い。「善悪の―」「公私を―する」【goo辞書 より】

勿論「区別」でも間違いではないのだけど、「あえて他の要素も異ならせて違うものだとわかりやすくする」というニュアンスを出すには「差別化を図る」の方がしっくりくる。だから「差別」という言葉を口走ったのだが……

差別:[名](スル)
1 あるものと別のあるものとの間に認められる違い。また、それに従って区別すること。「両者の―を明らかにする」
2 取り扱いに差をつけること。特に、他よりも不当に低く取り扱うこと。「性別によって―しない」「人種―」 【goo辞書 より】

私は1の意味、とりわけ「違いに従って区別すること」のニュアンスを採用した。しかし今では2のセンシティブな意味の方が主流で使われているので、日本に住み始めて間もない、2の意味で使われているのをよく耳にしていたであろう彼は、私の発言を日本語の誤用とみなし、しかも「センシティブな誤用」だから訂正してくれたのだと思う。

なんだかなあ、私はこの「誤用ではなく、より日本語の持つ意味を考えた結果の言葉選びなのだ」という言い訳を彼に伝えることはなく、留学生の彼には「日本人なのに簡単な日本語を間違えた人」として見られるのだろうなと思うと、もうあんまり彼には会いたくない。彼は何も悪くないのに。私も悪くない。

・大学の友達と「彼氏欲しい」を言いまくる

10時間言ってた。飽きないね。

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