"らったった" 楽曲解説
リンクスの、3rd オリジナル曲「らったった」。
この曲の構想は、2020年末頃に浮かびました。
私が作る曲の中ではけっこう変わり種というか
スパイスの強いタイプの曲なのですが、
思いついてからは癖になってしまい
いつものごとく、一気に2時間くらいで描き上げました。
今回のソロは、男女デュオ形式でYukioとSunnyの2人。
(リンクスは曲によってソロの人選が変わります)
2人の声と、2人の人生に着想を得ています。
きっかけは感染症による分散レッスン
リンクスのメンバーは2020年の夏、全員ではなく、二人ずつの分散レッスンを行なっていました。
「密じゃないこと」が理由でしたが、
ハーモニーの細かい精度を上げられるメリットにすぐに気がつき、メンバーをシャッフルしながら何度も2人ずつのレッスン。
その中で、YukioとSunnyの組み合わせの回がありました。
相性の良さにお互いに驚く
付き合いの長いふたりですが、これほどガッツリ2人だけで歌うのは初。
パッとMy missionを通してみたとき、終わった後なんともいえぬ幸福感がレッスン空間に漂ったのです。
倍音、ざらつき、まとまり、まぁるさ。そして輝き。
「なにこれ…なんかめっちゃ合う」
「Yukioちゃんにすっごい広げてもらえる」
「自分の苦しいところが苦しくなくひらけていきます」
3人で、大きな発見を喜んだものです。
私の中で、次作のソロはこの2人にしてみよう、となりました。
さぁ、2人のキャラクターを生かすのに、どんな楽曲にしよう。
曲を書くときはいつも、人生を聞く
2人はいわゆる「キャリア」を持った人たち。
きちんとした組織に属して会社員として働いている。
Sunnyはリモート勤務になって久しく、運動不足になるので休憩時間には散歩をするようにしている、と聞いていました。
そのおかげで、仕事の日でも常に軸を自分に戻す時間が持てて、
「自分を軸に会社と関われるようになった」
「すると不思議と組織の中での自分の立ち位置のベストが見えるようになった」
というようなことを話していた気がします。(うろ覚え)
一方、Yukioは仕事において考えていました。
組織が変化の狭間の時期。
目に見える変化が「今すぐじゃない」場合や「自分に決定権がない」場合、
ちょっと苦しい時期があったりする。
その中で自分が潰れないためには…
そんな話をしていたと思います。(うろ覚え)
もう、これらを足掛かりにあとはただただ2人の声をイメージして描いていった曲なのです。
組織という枠組みの中で、自分を見失い、それを人のせいにするのかい?
真面目なフリして実は自分に嘘をついていたら、そんな自分こそいつか捨てられるのでは?
ならば、「らったった」とあかるく自分を生きよう。
ポジティヴとは「お気楽」のことではない。覚悟と行動の先の、決意。
ってなことなのさ!へい!
p.s. 音楽的な話をすると、
メジャーとマイナーを行ったり来たりしながら、
ソロの2人の音程差は2度〜7度まで、付いたり離れたりを縦横無尽に。
それでいて、どちらのパートも単独で歌メロとしてオイシイところを目指しました。
いや、ふたりの声をイメージしてたら勝手にそうなってたw
アレンジは前作に引き続き、天才・吉野ユウヤにお願いしました。
サウンド、さいこうだよ。
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