WordPressサイト制作、ちょっと待って！オリジナルテーマ制作で考えるべきこと
ここ1ヶ月ほど、空いている時間を使ってWordPressのクラシックテーマによるオリジナルテーマ制作を学び直していました。
過去にオリジナルテーマを作った経験はありますが、
既存の有料テーマの子テーマを制作する機会が多かったこと
オリジナルテーマ制作を勉強・実践していたのが数年前で、知識があやふやになっていたこと
などの理由から、「一度勉強し直そう」と思い立ち、実践しました。
WordPressのオリジナルテーマ制作を復習した
一から順を追ってオリジナルテーマ制作を学びたかったので、本を購入することに。書店の店頭で複数の本を見比べた結果、『WordPress 仕事の現場でサッと使える！デザイン教科書』を選びました。
この本ではPC内のローカル環境の構築などについては書かれておらず、読者にある程度Web制作の知識があることが前提のようです。ただしWordPressの高度な機能の紹介や、理解しておいたほうがよいPHP言語の基礎も網羅されていて、個人的には「ちょうどよい」一冊でした。
オリジナルテーマ制作の全体像を把握
本の内容を一通り実践し、WordPressのクラシックテーマによるオリジナルテーマ制作の全体像がつかめたことで、視界がクリアになりました。
小規模なサイトであれば、オリジナルテーマを作ることはそれほど難しくはなさそう。
制作実績はカスタム投稿タイプを使えば簡単に更新できそう。
でも、CMSは運用を見据えた設計が大切。
オリジナルテーマ制作で手を動かす前に考えることが山ほどあると感じました。
オリジナルテーマ制作の前に考えておきたいこと
『固定ページ』をどのように作成する？
お客様が更新しやすいようブロックエディタで作成する？
あまり更新が入らないページは page-XXX.php を使う？
オリジナルテーマ制作においてクラシックテーマとブロックテーマ、どちらを採用する？
管理画面をカスタマイズしてお客様が更新しやすいようにする？
コンテンツが増える場合、新規コンテンツは【投稿】【固定ページ】【カスタム投稿タイプ】のどれを利用する？
特に大切なのがアップデートへの対応です。
WordPressサイトを作った後、どうする？
WordPressを利用するうえで避けて通れないのがアップデート。
WordPress本体のアップデート
テーマのアップデート（既存テーマを利用している場合）
プラグインのアップデート
WordPress本体は定期的にバージョンがアップデートされます。古いバージョンのままだとセキュリティリスクが高まり、最悪の場合サイトに攻撃を受ける可能性があるため、アップデートは必須。
ただしアップデート時まれに不具合が発生することもあるため、日頃からバックアップを取って備えておく必要があります。
他にもプラグインやテーマのアップデートがあり、慣れていない方にとってアップデートは「よく分からない怖いもの」かもしれません。
かくいうわたしも、毎回ドキドキしながらアップデートボタンをクリックしています⋯
本業が忙しいと、WordPressのアップデートまで手が回らないかも
本業の傍らで集客用のWordPressサイトを運用している個人事業主の方にとっては、アップデートになかなか手が回らないこともあるのでは？と推測します。
サイト制作者がアフターフォローにしっかり入れるか？
お客様にアップデートをおこなうリソースや知識があるか？（サイト制作者が円滑に引き継ぎできるか）
…という点も、考慮する必要があります。
オリジナルテーマ制作にこだわらず、既存テーマを基にしてもよい
長期的な運用を考えると、WordPressの既存テーマを利用するほうが向いているケースもありそうです。
例えばサポートの充実している国産の有料テーマをベースに制作し、お客様がアップデートを対応・必要に応じてサイト制作者がフォローに入る形も良いかもしれません。
特に個人で事業をされている場合、Webサイトでサービス内容・料金・特徴といったコンテンツをしっかり見せて「事業を知ってもらう」ことが大切。テーマ制作に時間を割くより、サイトに載せるコンテンツの企画・構成に注力したほうが良いように感じます🤔
今後もさまざまなCMSを試してみたい
今回はWordPressのクラシックテーマによるオリジナルテーマ制作を学びましたが、次はブロックテーマも挑戦したいです。
また、a-blog CMSやStudioなどのCMSも試してみたいので、時間を見つけて学んでいきます💪
余談：大規模WordPressサイトがどう構築されているか気になる
小規模なWordPressサイトの作り方は理解できたものの、大規模サイトはどのように構築されているのか、とても気になります⋯！
例えばわたしが日頃からよく見ている歌舞伎公式サイト『歌舞伎美人』は、ソースを見るところWordPressで作られているようす。
どのような構成で作られているのか？ 非常に興味があります👀