中身で勝負してみる?仮想現実での生き方。
人間は「外見より中身」を大切にするのか。それとも「見た目が9割」なのか。もし、この世から「外見」や「見た目」という判断基準が消えたなら……。
さて、こちらのキュートな女の子。
名前は「imma」さん。
参考:CGWORLD(2019年1月発売)より
彼女はCGで作られた架空の女の子なんです。
首から足は生身の人間です。顔部分を3DCGで作成して、実際に撮影した写真と合成しています。彼女は、日本で初めてのバーチャルインスタグラマーとして世界で注目されています。
彼女の Instagram には、蒲田の「レバーランド」でご飯を食べている投稿もあったりで、お店のPR業務にも一役買っているようです。
それと同時に、バーチャルYouTuber(Vtuber)という仮想キャラクターの出現も増えています。キズナアイさんは有名ですよね。
中田ヤスタカさんとのコラボ楽曲「AIAIAI」とってもかわいくて好きです。
もう20年前になるでしょうか。私の最初のバーチャルな世界体験は、ポストペット(So-net のメーラー)でした。
その後「セカンドライフ」を始めて、こんな髪型、こんな服、肩にニャンコ乗せたい!など自分のなりたいイメージを仮想上にキャラクターとして作りあげました(当時ADSL回線ではちょっとつらかったです)。
それからアメーバーピグの世界に移って、せっせと理想の部屋を作ったり(リアルにお金かかる)ここで出会った人とリアルでも会ったり、この時期からバーチャルとリアルの境目をあまり感じなくなっていました。
そして今も継続中の「モンスターハンター」
ハードウェアは変わりましたが、世界観は昔と変わりません。PSPで「2ndG」から始めて、一人狩猟がしんどくなりだしたころ「XLink kai」 というシステムを知り、通信プレイ(アドホックモード)という楽しみを開拓することができました。
オンラインゲームという世界に足を踏み入れたときの、武者震いするようなこの日の感覚を、私は今でも忘れることができません。
バーチャルな世界は、フラットな世界です。
リアルな外見とか、声とか、性別とか、年齢とか、先天的なものが排除され、キャラクターを通して自分の価値判定がなされます。
そんな世界で、もう一人の自分を形成して生きていくこともできますし、本当の自分が社会に受け入れられる存在なのかテストすることもできます。
この世から「外見」や「見た目」という判断基準が消えたなら。
バーチャルなキャラクターが、自分の分身「アバター」として利用できる世界が当然になったとき、本当の意味で「中身で勝負」ができるかもしれません。
ブログ筆者:森下 えみ
編集者:高橋 大希ち