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科学と金融による未来創造イニシアティブってなに?

社団法人としていよいよ発足

私は、社団法人科学と金融による未来創造イニシアティブ代表理事です。この場を借りて、この組織の紹介をさせてください。

科学と金融による未来創造イニシアティブ

「この組織は、アカデミアのサイエンスナレッジを社会に実装する取り組みを支援し、インパクト投資・ESG投資を含めたサステイナブルファイナンスによる新しい資金循環を促進することで、日本を起点とした環境・社会課題の解決を通じて社会のアップデートに貢献することを目指します。」
…ちょっと難しい言葉が並んでいるように見えるこの組織の目的を、いきさつをお話しすることで、わかりやすく解説してみます。

2022年5月に活動を本格稼働しました。そして、2022年7月20日に、初の年次カンファレンスを催すことができました。スピーカーの皆さまも各界を代表する著名な方々であり、我々としても感謝するばかりでした。カンファレンスの内容は、以下のリンクよりYouTubeで観ることができますので、ぜひお立ち寄りください。

二つの世界のダイアログ

この団体は、これまで10回ほど実施されたアカデミア金融業界の有志による私的勉強会が前身となっています。その背景には、2020年12月に発足となった金融庁のサステナブルファイナンス有識者会議に私が委員として参加し、業界、国をあげて我が国の持続可能な将来に向けたサステナブルファイナンスの重要性と社会におけるイノベーションの実装を議論してきたことがあります。

並行して、私事ではありますが、企業経営と技術の融合を考えるという視点から、一昨年より東京理科大学大学院において技術経営修士(MOT)の学び進めるなかで、アカデミアを中心とした研究開発の社会実装に、もっと金融が効率的、効果的に貢献できるのではないか、と感じていたことがあります。7月21日付「あなた自身によるリスキリング」の金融人がMOTを選んだ理由を述べていますので、併せてご覧ください。

ご縁あって、学術界の方にも新しいファイナンスの形について興味を持っていただき、一見すると遠い2つの世界を近づけるという意味で、まずは勉強会をしてみようというところから始まりました。本団体の理事となってくださっている方々、サステナブルファイナンス有識者会議の方々、7月のコンファレンスにご登壇いただくことになる大学関係の方々にも当初からお力添え頂き、2つの世界のダイアログが始まりました。

場づくり、人づくり、未来への投資

その後本年3月に法人化、5月よりサステナブルファイナンスによる経済価値と社会価値の創出に取組み、社会のアップデートに貢献するための「場づくり」、「人づくり」、未来への投資、をテーマに本格的に活動を開始いたしました。

これまで関係者のなかでしか話されていなかったトピックを広くご紹介すると共に、科学と金融の世界を近づけ、より協働していくにはなにが必要か、場づくりに加えて、人づくり、未来への投資の面でできることはなにか、など、更なるディスカッションにつなげるきっかけとなればと思います。

日本発の価値創造へ

私自身、25年間の金融機関のほとんどを資産運用という分野に身を置いて参りました。そのなかでアセットオーナー、アセットマネージャー、企業を含むインベストメントチェーンの高度化にも注力してきました。

そして今後は、日本発の価値創造にむけて、更に協働の枠を広げ、ベンチャーキャピタル、スタートアップや政府、アカデミアの方々とも協働し、日本の明るい未来に向けた研究開発、起業などによる資金調達、資金循環の促進を後押ししたいと思います。

昨年7月のカンファレンスをキックオフと位置付け、今後も皆さまとの意見交換を続けていきます。また活動内容を、折に触れてNoteを通じてお伝えしたいと思います。

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