変わらぬ「“他人”には言えぬ“人”への念い」に泣かされる 『光る君へ』
「あぁ、連休中は“ブラタモリ”かぁ…」
久しぶりにタモさんの東海道五十七次の旅を
カマスの干物をつつきながら興味深く観ていました
いつもなら“ダーウィンが来た!”なんですが
「淀城」のことなど全く知らなかったので
面白かったです
やっぱりタモさんは博識だなぁ
【 「川辺の誓い」の切なさと温かさ 】
日曜日の夜は「光る君へ」を観ています
昨日は第四十二回の「川辺の誓い」でした
宮中で道長と三条天皇が覇権を争って互いに権謀術策を
巡らしますが道長の体調に異変が…
道長はひどい頭痛で寝込んでしまいます
原因は分かりませんがかなり深刻そうです
宮中の職を辞して療養のため宇治の別邸に引っ込みます
まひろはまひろで皇太后彰子も独り立ちして
“光る君”の物語も一区切りつき実家に戻りますが
自分の役割を見いだせず生きる張り合いを見失い
「出家しようかな…」などと口走ります
そんなまひろの元に百舌彦が深刻な面持ちで現れます
百舌彦の知らせでまひろは宇治に道長を尋ねていきます
まひろの来訪にちょっと驚いた道長
病で弱った身体をおしてまひろを散歩に誘います
宇治川のほとりにたたずむ二人
もう、なんというか二人の会話が切なく美しい
道長「おまえとの約束を忘れれば、俺の命は終わる
それで帝も皆も喜べばそれでも良いが」
まひろ「ならば私も一緒に参ります」
道長「戯れを申すな」
まひろ「私ももう終えてもいいと思っておりました
物語も終わりましたし皇太后様も強く逞しくなられました
この世に私の役目はもうありませぬ
この川で二人流されてみません?」
道長「お前は俺より先に死んではならぬ。死ぬな。」
まひろ「ならば、道長様も生きて下さいませ
道長様が生きておられれば私も生きられます」
道長は心身ともに陥った絶望の淵からまひろに救い出されたんだなぁ
まひろもまた道長の愛情を感じて受け取ってきていたんだろう
二人の心情を思うと泣けて泣けて
涙がぽろぽろ流れ出て止められませんでした
幼い時からの想いを壮年になった今でも大事にして
互いの立場を尊重して一線を越えることはなく
でも生きるも死ぬも一緒だと思っている
そう、二人の心根は あの時の“まひろ”と“三郎”のままなんだ
切ないなぁ
でも少しうらやましいぞ
吉高由里子も柄本佑も上手いなぁ
「雲隠」はこれから執筆するのか?
来週以降も楽しみです