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抗がん剤の攻撃に抗う毛根細胞たち   脱毛から毛髪再生までの道程

【 抗がん剤治療の事前説明 】

抗がん剤治療を病院が行うにあたり
事前に「これでもか!」というくらいに丁寧に、細かく、
繰り返し、担当医師・薬剤師・看護師らが説明を行い、
“同意書”にサインを求めてきます
病院が作成した説明書のほかに
抗がん剤メーカー作成の薬の解説書や
治療中のアドバイス冊子などを配られ
「読んでおいてくださいね~」と言われますが
真剣に読むと気が滅入るので
そこそこにしておいた方が身のためですけど

抗がん剤による脱毛の説明

一般的にがん治療における副作用として
世の中の人がすぐに思い浮かべるのは
『脱毛』でしょう
私もがん患者のイメージとして
髪の毛が抜けてしまい毛糸の帽子を被っている
患者さんの姿を想像していました
ところが副作用の説明冊子を見ると
意外にも『脱毛』については詳しく書かれてない!
下痢だ、吐き気だ、感染症による発熱だ、口内炎だ
 みたいなことがたくさん掲載されてます
どうも治療側からすると脱毛はあまり重篤な症状
とは認識していないようですね

脱毛の説明はありません

【 とはいえ『脱毛』は始まる! 】

私の場合は抗がん剤投与から14日目に脱毛が始まりました
いきなり痛みもかゆみも何もなく
シャワーを浴びていたら
「パサッ!」っという感じで
手のひらに髪の毛がくっ付いてきました
あとは手でこするたびに髪の毛が抜けてくる
「脱毛きた~!」って感じで
痛くもかゆくも気持ち悪くもなかったので
ショックというよりも
「これか~!」という
なぜか初体験の妙なワクワク感がありました

【 脱毛前~脱毛開始~脱毛後~毛髪再生の実態 】

①脱毛前2020年の頭髪

病気発覚前2020年ころの頭髪

②入院直前21年10月の頭髪

2021年10月の検査時の頭髪

③抗がん剤投与から2週間後21年11月中旬の頭髪

短いのはどうせ抜けるので自分でバリカンで刈ったためです

④抗がん剤投与2ターン目 11月末の頭髪

ポヤポヤな状態  頭皮が目立ちますが不思議と抜けない毛もあります

⑤手術直前22年1月13日の頭髪

この頃が一番毛量が少なかったです

⑥退院時22年1月末の頭髪

これ以上は抜けなかったです 眉毛を描くのは上達しました

⑦復職寸前22年3月末日の頭髪

かなり毛髪が復活してます  明日からの出社に備えて美容院に行きました

⑧23年の元旦の頭髪

毛量はほぼ元に戻りました

⑨現在の頭髪

24年10月22日  本日の頭髪です

こんな感じでもともとそれなりの毛量はありましたが
抗がん剤の投与で一旦ほぼ全量が抜けました
抜け始めた時が抗がん剤投与の1クール目の終わりで
退院するタイミングだったため
自宅で息子のバリカンを借りて
自分で残っていた髪の毛を一番短い長さに刈りました
そうしないと自宅のふろ場が抜けた髪の毛だらけになり
その始末が大変だったからです

私は男だったということもあったかと思いますが
脱毛による精神的なショックはほぼなく
坊主頭のスタイルを楽しんでいました
またかえって髪の毛を洗う手間がなくなり
洗顔ついでに頭も洗えて楽でした

シャワー後にドライヤーもいらず
タオルで頭を拭いておわりで
これは手間いらずでよかったです
ただ入院期間が真冬だったので
頭は寒く病院内でもニット帽を被っていました

眉毛も抜けてきて家内に
「こわい!」と言われたので
100均で眉毛ペンシルとパウダーを
家内に買ってきてもらい
初“眉描きメイク”をしました

個人差はあるかと思いますが
抗がん剤による脱毛はいずれ回復します
私の場合は抗がん剤投与が終了して
約3か月で戻り始め
半年でほぼ元に近い状態になり
1年後には完全に復活しました

女性の方にとって髪の毛が抜けてしまう状況は
精神的なショックが大きいと思いますが
最近は医療用ウィッグなどもよいものがあります
また帽子やスカーフなどを普段よりも積極的に
取り入れてお洒落を楽しむ機会が増えたと
考えてみるのもいいかもしれません
(勝手な意見でごめんなさい m(__)m)

ではまた!






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