新たな一歩へ。
先日、会社に退職の挨拶に行きました。
人生いろんなことがありますね。
大病は今までしたことがないのですが、仕事のしすぎで仕事ができなくなるなんて他人事でしかなく、「私は大丈夫、私は乗り越えられる」と言い聞かせてたくさんのことを乗り越えてきた6年間だったので、まさか突然、自分の身に降りかかるとは思いもしませんでした。
「目の前のことをやれない奴が何を頑張れるんだ」
ここ6年くらい生きる参考にしているさとしくんは、現状を打破したい、全てを放り出して下克上するしかない他のメンバーに対してそう言ったといいます。
それを知った私も、この言葉を糧に、いろんなことを乗り越えてきたつもりでした。
だけど今、身体と心を壊して、沢山考える時間ができて、再び自由に表現できる世界に戻ってきて、変わらないまま成長していく嵐くんを見ていて…あー私はひとつ、大きな誤解をしていたんだなあと、ぼんやり。
彼は事あるごとに、「健康第一!(´・∀・`)b」と言っていたじゃないか。
身体を壊してまでやれなんて、ひっとことも言ってなかった。
でも気がついたのは、決まって身体を壊してから。
そんなもんだ。そのかわりに得たものがある。
あの言葉を知ったころにはもう、おかしくなり始めていたんだなと、ようやく冷静に思えるようになったのが最近です。
あの言葉の真意は誰にもわからないけど、私なりの解釈では「焦りのせいで地に足がついていない今の自分に、どうか気づいてほしい」という意味がどこか込められてたんじゃないかって、今はなんとなく思ってます。
8月の末から休職して、そして10月の「Japonism」ツアー。
音楽やアーティストと自分の人生を照らし合わせて考える私は、どうして嵐が立ち止まるようなアルバムを作ったのか、本当に理解に苦しみました。
ましてや、その方向とはこれまで真逆だったはずの翔さんまでもが。
でもそれは、150%オーバーで走ってきた自分に大ブレーキがかかった状況、自分が立ち止まるべき状況を受け入れきれていなかったからなんじゃないかと、今なら思います。
最近めっちゃ好きな星野源さんの本で、
「働き続けることが自分のアイデンティティだった。働いていないと不安になり、仕事場で出会う人とのコミュニケーションでしか相手に興味がわかず、仕事での達成感のみが生きる希望だった。」(「働く男」/星野源,文春文庫,2015年)
とあったんだけど、「あれ、これ私の事じゃん」と思いました。
まさに不安を覆うために、仕事をしていたし、立ち止まったら、瞬く間に不安の暗雲が立ち込めていて、前向きに考え仕事をすることで雨が降ろうとも突風が吹こうとも、まるで何もなかったかのように、朝の8時から夜の10時まで、そして休日もこっそり、仕事をしてたんですもん。
文章なんて書けるわけないですよね。
書くことでバランスを取っていたのに。書けるような精神状態じゃなかったっていう。それでますますストレスが溜まるっていう。完全なる悪循環。
おとといは雑誌を整理していましたが、身の回りのことが全然見えていなかったのか、2014年以降ほぼ手付かずでした。(つまりおとといは2年分やったということ)
まーそんなことで長続きするはずがないのね、30超えたら。
仕事ができないことを周りに明かした途端に、学生時代の同期が、私とはまた違う種類の何かしらの壁にぶつかっていることも、ちらほら耳に入って来るようになっていました。
そんな時に、まさかの土壇場で得た札幌ドームの制作開放席。
ステージプランの都合上空いた席を直前になって抽選販売するそれに当たったのはさすがに意味があると思いました。
そして、公演で翔さんが最後の挨拶で言った言葉が、私にとってのドンピシャの答えでした。
前に進むとは時に立ち止まることを意味することもある。
立ち止まるとは、時に進むことを意味することもある。
彼のこの言葉は、強い意志を示しているという意味で、重めに聞こえました。
今、立ち止まって、たくさんのことを考えて言葉にしている私は、仕事バリバリ田舎のキャリアウーマン(仮)の私を見直す、この先とても価値があるものに思えました。
かっこつけて言っているようですが、年明けからは簡単に言うと無職(病気療養、時々求職中)です。
たぶん、この経験は、良くも悪くもこの先の人生を大きく左右するだろうと思います。
でも、立ち止まったことで、私にとって大事なものがはっきりした今、今の仕事に執着、依存する気持ちはなくなりました。
①音楽
②思ってることを言葉にする(アウトプット)
③家族、仲間との会話(ブログやTwitterも含む!)
これをほどほどにやりながら、生きていくようにしようと。思っています。
こちらでマガジンを書き始めてまだ間もないですが、何人もの方に「スキ」を押して頂けるとは思ってもみませんでした。
私がちょくちょく読んでいる「ちきりん」さんの言葉。
まさにそう。
私の人生、ここで腐るつもりはありません。
2016年は、「始まりの年」として、気持ちを新たに頑張ろうと思います。
今年の更新はこれで終わりにします。来年もよろしくお願いします。
なんだかんだ、あっという間にお正月が終わりそうね。食べ過ぎ注意ですよー。
では、みなさんも、良い年をお迎えください!!