相談の答えはもう自分の中で出ている
その昔、中学生・高校生位の時期は皆恋愛だったり人間関係のことだったりで悩んでいる人が多かった。
その時に『聞いてよ~…これこれこうでさ…』と話した後に、『で、〇〇はどう思う?』って聞かれることとか、『どうしたら良いのか分からない』って言われたりして私もどう返答するのが正しいのか困った時期があった。
人の悩みを外に打ち明ける時、1から10まで綺麗に丁寧に打ち明けて相談してくる人って少なくて、自分に都合の悪い部分は隠して相談してきたり相手がさも悪いような言い方で『私は悪くないよね…?間違ってないよね…?』って言うニュアンスが含まれながら話してくる。
一生懸命自分ながらにこの人はこう言って欲しいのだろう…と絞り出すんだけど、どうも腑に落ちなそう。
で、何日かした後違う友達にもまた同じような事を相談していたりして、キリが無い。
私は20歳位の時に気付いた。
『あ、相談したい人ってただ話を聞いて欲しいのと、そもそも自分の中に既にどうしたいって言う答えはあってその背中を押してくれる人を求めてるんだな』と。
だからそれとぴったり合う人を探して、色んな人に相談してみて1番自分の理想に合う答えをくれた人が見つかった時、やっと納得して腑に落ちてくれる。
うん。でもそれって、もう既に自分の中になんとなく『こうしなきゃいけない・自分はこうしたい』って言う答えがあるんだよね。
恋愛の相談なんかが分かりやすくて、『彼氏に浮気された。ショックでショックで…』って言ってきた人がいて、私は『そうなんだね…。で、私以外にも誰かに相談ってしてみたの?』って聞いてみた。
そうしたら『うん、仲良い子には何人かに相談した』って返ってきて、『それでアドバイスとかきっとされたよね。で、聞いてどう思ったの?』って聞いたら『うん……皆が言ってる事は凄い分かるんだけどさ…』って言ってきたんです。
その時に『あ、この子はきっと『別れた方が良い』って全員に言われたんだな』って確信して、『あれでしょ?別れた方が良いって言われなかった?』って言ったら『うん!』って。
それで更に私にも相談してきた。
だから私はあえて逆の事を言えば納得するだろうと勘づいて、『自分しか知らない彼の良いところもあるし、良い思い出もあって別れたく無い気持ちもあるんでしょきっと。それなら苦しくても辛くても自分が嫌になるまでとことん尽くしてみたら?人ってね、本当に限界を迎えた時には誰に相談する訳でもなくもう行動に移しているものだから』と言ってみた。
そうしたら『ありがとう!!!やっとスッキリしたよ!うん!別れたくない!自分が納得いくまでまだ一緒にいてみる!』って凄い嬉しそうに言って、結局付き合いを継続していた。
だから私は相談をされた時必ず聞いている。
『私以外の人にも聞いてみたりした?相談したりした?』って。
それで『うん』と言ったら、その人がどんなアドバイスをくれたのかまずは聞くようにしている。
そうすれば何に納得できなかったのか分かってくるからだ。本人も私も。
これが分かれば私も糸口が見つけやすい。
あぁきっと、この子はこの答えが欲しいんだろうなって。
だからね、相談ってする前からある程度自分の中に答えは決まっているって事。
でも本当にそれで良いのか少しは悩むところもあって背中を押して欲しいだけなんだなって気付いてからは、自分の経験とか人の体験談を組み合わせたフワッとしたアドバイスより本人が求めてる答えに寄り添う答えを出してあげればきっと相談者は納得するんだろうと行き着いた。
だから相談された時は、必ずこうするようになった。
それが相談者にとっても、相談された側にとってもベストな行き着き方なのだと思った。
それでは。
もし興味のある方はぜひ→
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?