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友達はいらないと思ってしまう話

みなさんにとって、友達は必要な存在ですか?
もしかして、
”友達が少ないと周りにかわいそうな人だと思われるから”
”友達が少ないと親に心配をかけるから”
そんな理由で勝手に焦ったり、自分はダメな奴だと思い込んでいませんか?

今の世の中には、友達は多い方がいい、という風潮があります。
しかし、それはそう考える人が世の中で多数派だというだけで、あなたという個人がそれに賛同する必要はありません。

今回は、自分の心にしっかり向き合ったら、本当は友達はいらないと思っていたことに気付いた実体験を紹介しようと思います。


ひとりになって得た安定感

私はこの自粛期間、外に出ることもなく人と話すこともなく、LINEで時々家族や友人とやりとりするだけが人との接触……という日々を送っています。
普段は友達が少なくても、バイトや大学で人と関わる機会がありました。

しかし、今回の自粛でますます人とのつながりを感じられる機会が減って、いよいよ私は孤独で狂ってしまうのでは? と怯えていました。(ここには「人間は孤独に耐えられないものだ」という刷り込みがあります)

ところがいざ自粛が始まり、2週間ほど経ったころ、私は今までの生活よりも気持ちが安定している自分に気付いたのです。

普段の私は小さなことで落ち込みやすい性格です。
特に嫌なことがなく落ち込む理由がないような時も、わざわざ辛かった出来事や悲しかった過去を思い出して、自らを暗い気持ちに持っていくような癖がついています。
(これが癖だと気付くまでは本当にきつかったですが、こういう思考回路の癖なんだな、と自覚してから少しずつ気にならなくなってきました)

そんな「悲しい状態」が大好きで常に落ち込んでいようとする面倒な私の心ですが、自粛中はあまり落ち込んでいないことに気付いたのです。

もしかして自分は、孤独がそんなに苦ではないのでは? と感じ始めていました。

やってきた孤独感

さて、そんな発見をした数日後、数少ない大学の友人と課題の相談をしていた時に、彼女が近況を話してくれました。
「今ね、毎日のように高校の友達と電話してて、なんかいつもの生活よりも日常がにぎやかなんだよね」

これを聞いた瞬間、私はとてつもない孤独感に襲われました。
友人と話しているという、この自粛期間で最も孤独ではない瞬間だったはずなのに、です。

私には電話ができるような友達いるっけ?
あの子は? いや、きっと電話なんかしたら迷惑だ。そう考えてしまう時点で電話なんかできっこない。
どうやってそんな関係になるの?

あっという間にそんなことが頭の中を駆け巡り、ひどく落ち込みました。
あ、私、電話できる友達いないんだ。

気付いた 本当の気持ち

ひどく沈み込んで食欲もなくなり、自分はどうして友達が少ないんだろう、と考えました。20年生きてきた中で、しばしば陥ってきた状態です笑

ただ、大学の友人とやり取りするまでは別に、誰かと電話したい、寂しい、なんて私はこれっぽっちも思っていなかったのです。
世間の人々がzoom飲み会を開こうが、テレビ電話で寂しさを紛らわせていようが、私はそれを必要だとは感じなかったし憧れも羨ましさも抱いていなかったわけです。

大学の友人という身近な存在が友達と電話をして楽しそうにしている、という事実だけが、私にここまで寂しさと焦りを感じさせたのでした。

そこで気付いたんです。
私が友達が少ないことを悩むとき、そこには必ず劣等感があったと。

逆に言えば、友達は多い方がいいという風潮さえなければ、私は友達が少ないなんてことで悩むことはまずなかったでしょう。
「数少ない友達なんだから……」と、友人の顔色をうかがうようなこともしなかったでしょう。

人との関わり方は人それぞれ

今、友達がいないと悩んでいる人、友達が少ないことを気にしている人は、ぜひ一度ひとりになってみてください。SNSも見ず、誰ともやりとりをせず、他人との接触をすべて絶ってみてください。数日間でかまいません。

寂しさが心を占める人もいるかもしれませんし、
寂しさよりも快適さを感じる人もいるかもしれません。

私は、劣等感から焦って電話をしたり、孤独を紛らわせるためにLINEを送ってみたり、いわゆる自分のエゴで人と関わりたくはないと感じました。
それを突き詰めていくと、自分がどのように人と関わりたいと望んでいるのかも見えてきました。(noteにもいずれ書くつもりです)

人はひとりでは生きていけない、孤独には勝てない。
それは事実かもしれませんが、「友達」という括りに拘って人と関わろうとするのはもったいないと思いませんか?

エゴで付き合うのが友達なら、そんな存在はいらない。
この子のためにそばにいたい、と感じられる、そんな関係をこれからも大切にしようと思います。そして私はその関係に「友達」という名前をつけたくないのです。


今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

同名でTwitterをしています。基本的にnoteの告知しか行いませんが、交流も大歓迎です。⇒ @gJENSgl9xyfVgD1


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