魔女がママに戻る時
真夜中12時を過ぎた頃、私はお風呂に入っていた。
そこへ電話が
娘からだ!
「ママーームカデに刺された‼️すぐ来て!」
はいはい!
急いでお風呂からあがって、娘の家へ。
娘は幼なじみと結婚して、スープの冷めない距離に住んでいる。
洗濯物に潜んでいたムカデに指を刺されたらしい。
私の指と違って、か細い指が真っ赤に腫れたいた。
痛い!!と、身動き取れずに苦しんでいる。
とりあえず冷やして!!
今は便利な世の中、スマホで調べると、冷やしてはダメなんだって!
ごめんごめん、それじゃあ、温める!
と、お湯を沸かして温める。
次は薬ね。
またもやスマホで検索して、出てきた薬を我が家に取りに帰る。
薬箱をひっくり返して、探してみると、ネットに出ていた虫刺されの薬を発見!
期限が切れているけど、まぁいっかぁ。
急いで娘の家に行くと、娘が、更に検索していて、ステロイド系の薬を見つけていた。
えーーっこの薬さっき探していた時に見かけた!
と、もう一度家に取りに帰る。
以前、皮膚科でもらった薬、これは期限切れていない!
薬を持って再度、娘の家へ。
薬をたっぷり塗って、ガーゼを当ててテープで留めて、はい、おやすみなさい。
孫なら、ここで早く治るように魔法をかけるんだけど。
娘にとってはただのママ、魔法は効かない。
娘が三十路を過ぎてもママはママ。
困ったときには呼び出される。
でも、ママは困ったときに頼ってくれてちょっぴり嬉しいのよね。
今日は魔女としてはダメダメ、失格。
いつものママに戻って右往左往しました。
ムカデと言えば私も何度も刺されたことがある!
その時、我が家にはおばあちゃん特製の秘密の薬があったの。
焼酎にへびいちごの実を漬けたものなんだけど、それを湿布すると、直ぐに治ってしまった。
これこそ、まさしく魔女の仕事だわ!
今はへびいちごも、なかなか見つからなくて、作れないけらど、漬け方はおばぁちゃんから伝授されているから、なんとか作りたいなぁ。
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