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ゼリーをくれたお父さん

この前の2月14日、つまり聖バレンタインデーに、わたしはおとうさんにチョコレートをあげました。

そしてわたしは、おとうさんに

「チョコレートあげたから、ホワイトデーにキャンディ返してね。」

と言ったら、

「ああ。」

と言いました。

それからずいぶん経って、3月13日になりました。わたしは、おかあさんに

「おとうさん、あしたキャンディ返してくれるかな。」

と言ったら、おかあさんが

「さあ、仕事が忙しいから、忘れちゃってるかもしれないね。」

と言いました。わたしは、

(だいたい忘れちゃってるな。でも、日曜日に返してもらおうっと。おとうさん、返すって言ってたもんね。)

などと、心の中で思っていました。

3月14日の夜、おとうさんが会社から帰ってきました。わたしは心の中で

(日曜日だもんね。)

と言っていたら、おとうさんが

「はい。」

と言ってきれいな包み紙に包んだものをくれました。
キャンディじゃなかったけどゼリーが入っていました。そしておとうさんが、

「忘れちゃってて、バスの中で気づいたからゼリーね。日曜にキャンディ買ってやるからな。」

と言ったので、わたしは

「うん!!」

と言ってゼリーをたべました。

おわり。



#小学5年の時の作文  
ゼリーは、今思えばもしかしたら母が用意してくれたのかもしれない。コンビニのない時代。スーパーや、百貨店も早い時間にしまっていた時代の話です。

最近実家を整理し、子供の頃書いた作文や詩が出てきました。不思議なもので、書いた本人はこの時のことを覚えていません。

自分の心情や、父の口調などは、当時の様子を思い出すと、現実とは異なるような気もします。小学5年生であれば、テレビや漫画などの影響もあって、なんとなく「それらしく」書いてみたのかもしれません。

いずれにせよ、ちょっと残しておこう。と思うものはnote に転記しておこうと思います。

今夜もよい夢を見られますように。

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