パイナップルケーキに出会えて幸せ

パイナップルケーキが食べたくなって、表参道にあるsunny hillsまでパイナップルケーキを買いに行く。
POP UPストアで存在を知り、美味しいことは知っていたけど店舗があるなんて!
見た目は、いかにも隈研吾がデザインしていそうなデザインで、実際にそうであると定員さんが教えてくれた。

今度、台湾で出会って結婚した友達と会うので贈る分と自分で食べる分を買う想定でお店に入る。ちょっと薄暗くて、ちょっと狭くて、ちょっと並んでいて、ちょっと何を販売しているのか商品のラインナップがわからない。
私の番が来て、5個入りの箱を2つ!と伝えると、しっかり賞味期限の確認と共に、2階でお茶して行く?とお声かけしてくれて、喫茶室があると思っておらず、むしろこの豪奢な建物の割に売り場面積が極小で疑問だったので、上がってみたい気持ちで頷く。お会計を済ませて、案内された2階ではゆったりとスペースを使って各々くつろいでいる。
完璧に覚えたと思われる、もてなしの文化であることやこの建物について滑らかに店員さんの口から発せられる説明を聞く。阿里山茶といただくパイナップルケーキが美味し過ぎて、天気もよくて、とてもポカポカな気持ちになれてとても幸福だった。パイナップルジャムのシャキシャキした食感や甘酸っぱい香り、形も礼儀正しい感じでずっしりとしたクッキーケーキが幸せな気持ちにしてくれる。パイナップルケーキを食べたいという欲望は思いの外早いタイミングで満足に達した。

大昔のパイナップルケーキって美味しくなかった印象なのだが、あれは買ってきた親戚のお土産選定が下手くそだったからなのか、それとも大体のパイナップルケーキが当時美味しくなかったのか、謎である。そのせいで私はアジアに興味を一時的に失っていた。美味しくない物の功罪はでかい。しかしなんでも忘れる私は、昔のパイナップルケーキの味を忘れ、味の印象、国印象を更新し、大好きになっていく。私のパイナップルケーキを更新してくれたsunny hillsありがとう。

この後ボディケアサロンに行ったのだが、さらにハッピーになることが確定している私は、サロンのお姉さんに年末年始の予定を聞くと、戸惑いながらお仕事ですという回答で、休み前提で聞いた自分を恥じつつ、このパイナップルケーキで頑張ってほしいと思いつつ託す。少しでもハッピーが伝播しますように。

人生に美味しい食べ物に出会うイベントがたくさん発生するのは豊かなことだなぁ。

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