自戦記
このところ「シャルロッテ」と「北上のススメ」の歌詞を口ずさみがちなwanageです。
そこそこ読めてる状態(当社比)を忘れないために書き残しておきます。
嘘です。
ただ自慢したいだけです。
リンクを押すと棋譜が見れます。(便宜上先後逆)
初手から第1図までの手順↓
第1図から第2図までの手順↓ 「角位置を絞る」
第1図で私は34歩。歩が取れないので端角か引き角強めで見てる。引き角8割、端角2割くらいの感覚。
(現状での情報価値はそんなに高くないが、32銀41金が透けるというのは頭の片隅においておく)
一応端角だったときのために、13角の57への太陽光線を46歩で遮断しつつ、33への拠点づくりをする。46歩を突いておくことで45桂をタダやんさせない。
本来敵陣四段目の歩を放置するのは良くないのだが、居角を薄めに見ていて34歩が自然に取られにくいと判断しているのでほったらかすことにした。
第2図から第3図までの手順↓ 「飛車位置を絞る」
長々と進めてしまったが、左の金銀桂が初期位置にいないことがわかった。
(金銀の位置を絞っている)
81歩成の時点で74歩と(73桂or85桂or65桂)がなんとなく見える。
わざわざ端桂にする形でもなさそう。
左の金銀の所在はまだわからない。
まず77歩成の時点では、77に利いている駒を考えた。
パッと浮かんだのは7筋に飛車がいて引き角から86角して桂馬を足す形。(7筋が主戦)
飛車は自然にありそうな72飛がなかったので、7筋にいるとしたら73or74or75だが(今77歩成してきたので76飛はありえない。)、86角するのに75飛って配置が変だし、73飛ってのも違和感があると考えると、74に飛車がいそう。
次に、清算するかどうかだが、玉位置も近い上に、枚数負けが確実な状態で大駒を自陣に侵入させる気にならなかったので放置することにした。
第3図から第4図までの手順↓ 「駒の自然な動きを考える」
62と寄で銀を取りつつ王手。
清算してわかったのは、
第3図の時点で62銀確定、左金と玉の配置は51金52玉or51金63玉or52金63玉or63金52玉のどれかだったっぽいということ。ただ、清算したあとはこの情報価値は低いので、どれだったのか考える必要はなさそう。
74銀反則は、74に飛車が本当にいるのかを確認したのと、打てなかったとしても73玉とか63玉とか消せると良いな、という手。反則になるか否かを問わず、損のない手だと思う。
反則だったので、75歩から飛車っぽい駒を取りに行く。
相手目線だと、金銀を剝がされているので、真っ先に玉をケアするはずで、暫定74飛はほぼ確実に取れる。
74歩王手はラッキーに見えるけど、相手目線に立つと玉をケアするなら、62から移動するとしたら73、53、52が結構自然に見える(玉ケアは大体ナナメ上か横移動)ので、2分の1くらいの確率で王手になると考えると、そこまで偶然でもないのかもしれない。
ちなみに73派閥(広い地点に逃げる派)か53,52派閥(金銀の残っている方に逃げる派)かは完全に棋風の問題で、こういうときに人読みが生きることがある。
本将棋に馴染んでいる人はだいたい後者だと思う。
さらに余談だが、本将棋勢は引き角+44歩が突いてあるケースだと52経由で43に移動するケースが多く、43歩の場合は53経由が多い気がしている。
(これが読みに生きるケースはほぼない)
上記内容はいわば座学の範疇だが、実戦で集中していると思いついたりもするから面白い。
暫定74同玉の後の王手を何にするかはかなり難しく、今考えても正解がわからない。71飛は「とりあえず」という感じの手でパッとしない。
何か代案があったら教えてください。
最後の57玉は65桂か85桂かを確かめつつ左辺への脱出を試みる手。
また、今77にいる駒が動くとしたら68に来るのが自然なので、その際に王手がかからないというメリットもある。
57玉が反則にならなかったのでほぼ85桂だろうと思った。
そんなこんな考えていたら例のごとく持ち時間が無くなってしまった。
このあと、時間切迫の中グダリながらもなんとか勝利した対局だった。