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私の身体の一部なんですが

朝、目を覚ましてピンクと白のストライプのカーテンがぼやっと光っている。しわあせだと感じる。
実は、いちいち小さな幸せに気付いて「しあわせだな。」と自分に言い聞かせる実験をしている。そうすれば本当に幸せに生きていける気がするからだ。

幸せカテゴリーにおいて、昔の自分に負けたくない。なんだそれ、とも思うけど負けず嫌いな自分にはちょうどいい。

でも、そんな無理して自分に幸せを感じさせなくてもいいんじゃないの?とも思う。全身のうち左手分くらいそう思う。

左手曰く「幸せやでって言わんくても、あんたさんは幸せやで。」人生の先輩が励ましてくれるようなことを左手は言ってくれる。

私は右利きなので、普段あまり活躍の場がない左手。でもやっぱり縁の下の力持ちなんだ。

じゃあもうすこし左手に聞いてみよう。うーん、何かな?先生の質問に勢いよく手を挙げたくせに当てられると「…忘れました。」でごまかす1年生。本当は何も考えていないまま手を挙げたでしょ!可愛らしくもある様子にふふふと左手は笑ってくれる。

左手はいつも右手のお供。右手であかないラムレーズンのフタを左手に頼むと「とりゃーー!」と沈黙をぶち破る勢いで開けてくれた。右手もナイスアシスト。左手の潜在能力は高いのだ。困った時は左手に一度聞いてみるといい。

「そう!左手さん。今日の休みを有意義に過ごしたいです。やりたいことはたくさんあります。優先順位をつけると、一番目は中崎町の古着屋さん巡りでした。どうですか?」

「いっしょでーーす。」

わっ、この反応も1年生と一緒だわ!目の前の課題を見つめてるようで、もう次の展開に気持ちが進んでいる。左手は人生の先輩であり、人生を前に進める開拓者でもあるんだ。

ありがとう、左手。

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