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泳げた記念日

「Aちゃんが泳いでる!」

昨日の水泳の時間にプールサイドの子ども達が、わースゲー!みたいな顔でこちらを見ている。去年まではプールにも浸かったことがなかったAちゃん。お風呂場の浴槽にお湯を溜めて、そこにプールの時間は入って水慣れをしていた。
でも今年は、Aちゃんをプールに入れてみよう!抱っこしたままプールの横15メートルくらいを歩いてみたい。そんな目標だったが、もう既にクリアしてしまった。だから浮き輪を見つけた時に、これでプカプカ浮いてみよう!と新たなチャレンジを設定した。

水は初め少し冷たかったが、Aちゃんはすぐに慣れて笑顔も見られた。支援の先生2人で抱っこしたり浮き輪をはめたりした。初めはラッコのように上を向いていたが、両手を浮き輪に引っかけて、上手に前を向くことができた。「Aちゃん!こっち、こっち!すごいすごい!」手を口にくわえているが、ニコッと笑っている。
私は浮いた足を軽くバタバタ動かしてみた。ふわふわと魚のヒレのように左右の足が動く。すごい。泳いでいる…。歩けないし立てないAちゃんにとって、水の中はどんな感じなんだろう。気持ち良かったらいいな。

こうやってAちゃんのチャレンジを振り返っているといい事を思い付いた。プールの中にベンチを沈めているのだけど、その上を浮力に助けてもらいながら、立つ練習や歩く練習ができるのでは?次はこれをやってみよう。

Aちゃんのチャレンジは私にとってもチャレンジだ。Aちゃんがプールに入ること自体、常に危険性は伴う。少し冷えるとすぐに手先が紫色になる。冬場はすぐに茄子のような色になる。でも何かあったら怖いからと出来ることだけをやっていては勿体ない。常に+αの課題設定をしたい。Aちゃんの頑張りは周りの子ども達にとってもいい刺激を与えている。Aちゃんが頑張っているのなら、私だって!僕だって!と。もちろん私だって!

こんな素敵な出来事は忘れないように記録しておこう。Aちゃんありがとう。


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