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AirPods Proをもらったはなし
先日誕生日を迎え、そのお祝いだと言ってAirPods Proをプレゼントしてもらい、はしゃいだのが昨夜の出来事である。
たった昨日まで、せっかちなわたしは片耳にイヤホンをかけて音を聞きながら、犠牲にされたもう片方のコードだけに頑張らせて、どうにか元どおりにしたところでやっと十分に聴けた。
それが不便とも疑わず、なぜなら世の中にはもっともどかしいと感じていることがわたしには検討がついていたからだ。
ついこの間までは、ワイヤレスの最新のイヤホンに特別関心もなく、家族や友人も使っていたが無くしてしまわないかと心配で、完全に自分のことは棚に上げるほどの関心の無さだった。
それもついこの間までの話だ。
わたしが携帯を手に入れたのは小学4年生のクリスマスだった。
年子の妹がやたらと携帯を欲しがり、わたしは幼ながらに「自分にはまだ早いので」と意見していたが、「妹が持っているのにお姉ちゃんが持っていないのは」という感覚的な違和感と「どうせ見たら欲しがる」と踏んだのだろう。
両親はわたしと妹にプレゼントしてくれた。
大きなお世話だ。と言いたかったが、メールアドレスを考えている間には既に浮かれていたわたしは、面白いくらい手のひらで転がっていたのか。その日のことは今でも覚えている。
「この間」の訪れは劇的でも何でもない、スーパーに夕飯の買い物に行く途中だった。
公園で遊び終わったらしい小学生?いや、中学生くらいの少年が、仲間にまたねと手を振るやいなや、AirPodsを耳に装着し帰路についているのを目撃したのだ。
もう世界はそこまできていたのか。
移り行く時代の変化に「これが今の主流だ、ついてこい」と言われた気がして突然猛烈に欲しくなった瞬間だった。
p.s.
2020/06/08 晴れ
夏の訪れを去年よりも早く感じるほど暑い日が続く。
地球温暖化か。あまり詳しくない。
こうしている間中ずっとAirPods Proに感動している。