墨田町工場探訪からの妄想連想 墨の囁き創作過程 14
向島学会のまち歩きプロジェクト「向島のいまを歩く」vol.1、「町工場の建築観察」に参加しました。
街の発展と生活の変化、工場の変遷
墨田区は明治維新以降、印刷、金属、繊維、皮革などの町工場が集まった産業都市となりました。
理由として仕事を無くした武士のための生活支援、政府による殖産興行の推進など。
特に墨田区向島は路地が入り組んでいて、火災や倒壊を免れた古くからの町工場が残っています。
住んでいるところと働く場所が一緒であった昭和時代。そして人々は様々な理由で去り新しい人々がやってくる。
その中で不変と変化の両方を備えながら質の良いモノを作り続ける職人さんの美意識と技。墨田の人の魅力。
おじいちゃんの代に千葉にあったお醤油屋さんの醸造蔵を移築したそうです。現在もここで鋳物の砂型制作を行っています。
鋳造で良いものを作るには人間の都合ではなく自然の理に従うこと、モノからの声を聞ける能力が必要なのだなとお話を聞いて思った。
鋳型、職人さんのやり方、データ化、オートメーション化、細かい所の人のチェック…
高齢化する職人さん。その方がいなくなっても同じ品質のモノを届け続けられるように配合などをデータ化。
人が機械を動かし、製品を指の感覚でチェックし、良し悪しを判断する。
経験や人の能力、技能…。人の得意分野が必要とさたりされなくなったり。
釣り銭の暗算が得意なKIOSKのおばちゃんもいなくなった。
機械がやってくれることはどんどん増えていく。人間にできないところまで。
外から新しい住人がどんどんやって来る。街の雰囲気も変わればルールも変わる。
工場の騒音や匂い、それまで生活の中の一部であったものが「平穏な生活を乱すもの」に変わっていく。
私が子供の頃は野良犬が普通に群れになって町を走っていたとか、裏庭でゴミを燃やしていたとか、電車の中で煙草を吸うのはOKだったとか、それらは私の記憶の一部だけどもう日本では経験できないやつ。
人がいてモノがあって工夫が生まれる。
人がいてもう一人がきて変化が起こる。
ルールが先にあり生活の平穏はありつつも奇抜な発想を奪われる人間は幸か不幸か…
人々が常に入れ代わる中心のない共同体(街の意志)は人間を豊かにするか…
などなど連想した1日。
そして自然の理に沿った仕事ほど仕事という枠を超えて人を地面に近づけ、私たちを根っこから幸せにするのではないかと思った。
舞台作品「北斎漫画の墨の囁き、街の響き」
🎟 詳細・ご予約
https://agaxart.wixsite.com/agart/2022-hokusai-manga-butoh
ライブ 「北斎漫画の墨の囁き、街の響き」
すみだの街で働く職人さんや子供たちの笑い声、風に揺れる草花、隅田川をも体に纏い気配を舞う。踊りだせ北斎漫画、温故知新舞踏ライブパフォーマンス。
📅:2022/11/4~6
4 (金) 20:00
5 (土) 15:00 / 19:00
6 (日) 15:00 / 19:00 ※
舞踏:塩谷智司
音楽:大野慎矢
演出:我妻恵美子
会場:北條工務店となり(東京都墨田区東向島3-22-10)
料金:2,500円(税込)※墨田区民の方は500円割引
※11/6の舞踏は塩谷+ワークショップ生有志
映像 「北斎漫画の墨の囁き、街の響き」
舞台とは異なるもう一つの世界をご案内。舞踏をガイダのノスタルジックな音楽とすみだの街の景色と共にお届けします。
📅 2022/11/11〜30
舞踏:塩谷智司
音楽:大野慎矢
映像演出:高橋のぶ
総合監督:我妻恵美子
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主催:AGAXART、「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会
共催:墨田区
協賛:株式会社東京鋲兼、東武鉄道株式会社
※「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会 事務局は(公財)墨田区文化復興財団が担っています。
▼詳細・ご予約▼
北斎漫画×舞踏 You Tubeチャンネル
北斎漫画×舞踏のYouTubeチャンネル開設しました!今すぐチャンネル登録!😊📺
ライブの創作過程や映像作品はこちらのYou Tubeチャンネルから配信します。
https://www.youtube.com/channel/UCsnY5yPLo8Mn3xnHqBWyjFg
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