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北斎漫画舞踏ワークショップ2日目。こっちの世界からあっちの世界へ。飛び越えた先で眺めていたら時間オーバーで日常に支障 #北斎漫画舞踏 創作過程 12

北斎漫画舞踏ワークショップ を毎週水曜日、墨田区曳舟のすみだ生涯学習センターで開催しています。

HOKUSAI MANGA BUTOH Workshop is held every Wednesday on at Sumida Lifelong Learning Center in Hikifune, Sumida-ku, Tokyo.

北斎漫画舞踏ワークショップ DAY 2

リピーターの皆さまと初回の皆さまご参加ありがとうございます。前回私はど緊張していましたが、今日は気持ちリラックスしてスタートしました。

初回の復習を終え、今日のテーマは舞踏の特徴的な「型」の紹介。体を空っぽの袋と捉えていろいろ入れてみる。『北斎漫画』も!と思ってたが時間切れで紹介できずすみません。次回のお楽しみに...

I'm glad to see the participants who join it again and new commers. I was very nerverous last time, but I felt relaxed today.

After reviewing the previos class, today's theme is an introduction to the characteristic "Mold" of butoh. We will consider the body as an empty bag and try to put various images in it. I wish to use "Hokusai Manga" as well, but I'm sorry I run out the time! Next time, I will!

舞踏にはそもそも「型」はありませんが、長い歴史の中で何度も振付で用いられるような人気の形があります。この基本のワークショップではその人気の型の一つ、「般若」を使いました。

Actually there is no "Mold" in Butoh, but there are some popular forms that have been used in choreography many times throughout its long history. In this basic Butoh workshop, we used one of those popular forms, "Han-nya".

舞踏は情念によって体が変えられてしまうことが特徴の一つとしてあります。嫉妬が暴走した先の最終形態ともいえる「般若」の面は、この世からあっちの世界、狂気の世界に飛び越えるイメージを持つ良い例でもあります。

One of the features of Butoh is that the body is transformed by strong emotions. The "Hannya" mask, which is the extreme form of jealousy gone out of control, is a good example of the image of jumping over from this usual world to that abnormal world.

顔の表情がダイナミックに変わるのでその結果に注目しがちですが、大切なのは過程。どのように自分の体が変わって自分ではないものに憑依されてしまうのか。

We tend to focus on the results because of the dynamic change in facial expression, but what is important is the process. How our bodies are changed by the emotion and your body is possessed.

2つ目に紹介したのは「写楽」と呼ばれている型。いろいろなアプローチの仕方がありますが、今回は形をじっくり自分の体に落とし込む方向でトライしてみました。

体の中から変えられて行ってしまう感覚、同時に体の周りの空間にも色が塗られていくとイメージしてみる。空間が埋まることによって形が決まってくる体の在り方。

The second mold I introduced is called "Sharaku". There are various ways to approach it, but this time we took the "Sharaku" mold precisely into my body.

We imagined the sensation of being changed from within the body, and at the same time imagine that the space around the body is also painted with color. The body is formed by the space.

やってみると普段使わない体や顔の部分が表れてくる。動かしたいのに動かせない部分など。また、感情をどうやって捉えるかという問題。それについてレッスン後にフィードバックしていたら時間切れになってしまいました。

When you try it, you notice some parts of the body that we want to move but can't. Also, how to keep the strong emotions? I wanted hear participant's feedbacks more, but time was running out.

私の理性は時間どおりに終えろと司令し、私の野生はもっとみんなの感想を聞きたいという。野生ばかりでは日常生活はままならないけれど、ときには野放しにすることで見えてくる景色を見てみたい。ありとあらゆる制限から逃れて。

My reason commanded me to finish on time! but my wild brain wanted to hear more from everyone. We can't live our daily lives if we are all wild, but sometimes we want to let loose and see what we can see. Free from any restrictions.

次回は9/20(水) 18:30~20:30
ご予約受付中↓


参加者のご感想

楽しい!

般若とし写楽は何度かやっていても顔のキープが難しいです。

脱力が大事と思いながらも後半の般若と写楽の型を空の身体の中に入れるワークではつい顔にも身体にも力が入ってしまいました。終了後、参加された皆様の感想や質問がたいへん面白く有意義なフィードバックタイムだと思いました。

去年も参加させていただきました。 去年苦手だった事が、ほんの少しだけ感覚が滑らかになった気がします。 うじうじせず何にでも飛び込んでいく事の重要さを肌で感じています。

何がよかったか、ひとつには表現者としての鍛錬不足を具体的な点で自覚できたことです。他者の感情を身体に取り込むことに時間がかかり、寄り目や口角下げなどやってみて「できない」動きが明確にわかりました。ではこれから自分が間に合うか、トライするのかは別として、表現のプロは非常」「異常」の身体に持っていくために鍛えているだと、我彼の差を改めて知ったことは貴重です。
 もうひとつは、動く前にきちんと絵や口頭で「何をするのか」説明があったこととその中身です。特に、能の面を用い「他者の感情」を借りて表現の幅を広げる・深めるという点は、演劇の役者として共感し改めての学びとなりました。自分が今更、役者をしているきっかけはよくある「承認欲求」「違う人間になってみたい」でもあります。しかし、実際にやっていく中で、「他者から与えられた言葉(台詞)や物語」という「自分の価値観とは異なる世界という違和感」の中で首をかしげながら蠢くうちに、どうやら前より違う自分、というよりこれまで発見されなかった自分が出てくるという感覚を経験したことが、今やり続けている理由です。これは、人間成長のひとつアマチュアで特に意味あることで、客を満足させてこそのプロだとそれだけではダメなのでしょう。
 勿論、継続参加や公演参加でさらに深めることができましょうが、単体参加でもわかりやすかったです。
 残念だった点は、時間配分、フィードバックの最後の方の切れたことです。

般若と写楽になるなんて日常では出来ないのでとても面白かったです! 表情が変わっていく途中も踊りとおっしゃっていましたが、我妻先生と塩谷先生のお手本が本当に素晴らしく、他の人物が乗り移り、またスーッと消えて空っぽになっていく様があまりにも自然で美しく、感動しました。 いざやってみると想像以上に難しかったですが、西洋の踊りにはない表現方法を学べて良かったです。そして舞踏の作品、舞台をもっと観てみたいと思いました。 ありがとうございました。

This was my first time trying out Butoh. I felt very well introduced to it. The "basic principles" seem simple at first but in their simplicity they are challenging. I feel that you found a very good level for beginners and I am looking forward to proceeding with what we have learned.

メディア掲載情報

東京新聞 さま

2023年9月10日朝刊都内版(したまち版)に情報を掲載していただきました。
ありがとうございます!

すみだ経済新聞 さま

2023年9月4日に情報を掲載していただきました。
ありがとうございます!

スポーツ報知 コミュニティ季刊誌 さま

2023年9月1日発行号にの情報を掲載していただきました。
ありがとうございます!

東都よみうり新聞 さま

2023年9月1日発行号にの情報を掲載していただきました。
ありがとうございます!

すみだノート さま

掲載ありがとうございます!

北斎漫画舞踏「おどる湯」

我妻恵美子(舞踏家・演出家)が代表を務めるAGAXARTはアートプロジェクト「隅田川 森羅万象 墨に夢」にて、北斎漫画舞踏「おどる湯」を開催します。

【WEBサイト】

『北斎漫画』を踊りで楽しもう!

「北斎漫画舞踏ワークショップ」とは?

ちょっと体を動かしてみたいという方でも楽しめる初心者歓迎のワークショップです。簡単な舞踏の基本トレーニングを紹介し、『北斎漫画』をモチーフとした踊りへと少しずつ発展させていきます。ダンスが苦手と思っている方でも自分のペースで参加できます。

9月6日(水)から毎週水曜日、すみだ生涯学習センター(ユートリヤ)にて開催します。毎回違う内容です。4回連続の参加をおすすめしますが、1回のみでも可能です。運動不足を解消したい、舞踏を体験してみたい等、お気軽にご参加いただけます。

開催概要

イベント名称 :「北斎漫画舞踏ワークショップ」
日程 : 2023年9月6日(水)、13日(水)、20日(水)、27日(水) 各回 18:30~20:30
会場 : すみだ生涯学習センター(ユートリヤ) 東京都墨田区東向島2-38-7
料金 : 全納 11,000円(税込)/ 4回、各回 3,000円(税込)/ 1回 ※墨田区民は500円割引
講師 : 我妻恵美子、塩谷智司

申込フォーム :

舞踏とは?

1960年に日本で生まれたコンテンポラリーダンスで、土方巽と大野一雄が有名な創設者です。舞踏では既成の価値観を疑い、自身の体や内面、日本の風土、そしてダンスを問い直し、独自の視点で再構築します。この独特な身体表現は西洋のダンスとは異なる考え方を持っており、世界から関心を集めています。

『北斎漫画』とは?

『北斎漫画』は浮世絵画家葛飾北斎による絵手本。葛飾北斎は代表作として『富嶽三十六景』があり、その名は世界に広く知られている。この『北斎漫画』は彼自身「事物をとりとめもなく気の向くまま漫ろに描いた画」と表現している。一般的な漫画とは異なり作品は連続性を持たず、無秩序なままに描かれた。この作品は1812年、葛飾北斎が52歳の時に描き始められ、初版は名古屋の永楽屋東四郎から出版された。その後も1878年まで出版が続いた。

実施体制

主催 :AGAXART、「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会
共催 :墨田区
協賛 : 株式会社東京鋲兼、東武鉄道株式会社
※「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会 事務局は(公財)墨田区文化振興財団が担っています。

舞踏の基本トレーニングを初心者でも楽しめるように紹介

20代から60代まで幅広い年齢層と、ダンサー、役者、アーティスト、学生、医者などバックグラウンドも異なる方にご参加頂きました。基本トレーニングから始まり、『北斎漫画』をモチーフとした踊りへ発展させていきました。のべ56名が参加し、公演には10名が参加しました。

AGAXART(アガックスアート)とは

AGAXARTは、身体、精神、魂の探求を通じて人々の創造性を高めることを目的としたアート集団です。ワークショップ、公演、イベントを企画運営しています。舞踏の身体操法を主軸にして言語では表現しづらい内面と向き合い、多様な表現を発掘する場を提供しています。異なる文化との交流を積極的に行い、地域資源の関心を高める取り組みを行っています。
【WEBサイト】

我妻恵美子 AGAXART代表

舞踏・振付・演出
宮城県出身。1999年早稲田大学文学部を卒業と同時に舞踏集団・大駱駝艦に所属。2020年に独立し舞踏を中心とした舞台・イベントの企画制作を手掛けるAGAXARTを設立。
2015年に自らの震災経験を元に振付・演出した作品「肉のうた」を発表。パリ日本文化会館(フランス)より招聘され、同年第46回舞踊批評家協会新人賞を受賞。2020年台北国際芸術村の滞在芸術家として選出、舞踏ソロ作品「Future Temple」を発表し第39回 Battery Dance Festival(ニューヨーク)よりアジア代表として招聘される。2022年すみだの町工場と職人さんをテーマとした舞踏作品「北斎漫画の墨の囁き、街の響き」演出。

北斎漫画舞踏「おどる湯」北斎漫画舞踏ワークショップ後の企画

第二弾:「おどる湯」創作過程一般公開

「おどる湯」舞台裏を見学できます。美術制作や振付稽古など、すみだの銭湯と北斎漫画をモチーフにした舞踏作品が出来るまでを無料で公開します。

期間 :2023年11月1日(水)~7日(火)の13:00~18:00
会場 :北條工務店となり 東京都墨田区東向島3-22-10

第三弾:舞踏公演「おどる湯」 HOKUSAI MANGA BUTOH "Dancing SENTO”

『北斎漫画』をモチーフとし、すみだの銭湯をリサーチして創り上げる舞踏作品。舞踏ワークショップ生有志も参加。

演出・舞踏 :我妻恵美子
音楽・演奏 :大野慎矢(KiMiMi)
作中オリジナル江州音頭「隅田川」 唄:宇宙軒明星、演奏:プリンス王子(ミックスナッツハウス)
舞台美術 :大漁舟隆之 

日時 :2023年11月10日(金)~12日(日)
会場 :北條工務店となり 東京都墨田区東向島3-22-10
料金 :2,500円(税込)※墨田区民の方は500円割引

「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称:すみゆめ)とは

すみゆめ2023プロジェクト
葛飾北斎が 90 年の生涯を過ごした隅田川流域で、墨で描いた小さな夢をさまざまな人たちの手で 色付けしていくように、芸術文化に限らず、森羅万象あらゆる表現を行っている人たちがつながり ながら、この地を賑やかに彩っていくことを目指していくアートプロジェクトです。「北斎」と「隅田川」を主なテーマに、すみだの地域資源を活用する多彩な企画を約 4 カ月にわたって展開していきます。  

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一歩づつ前進後退サイドステップで進んでいく。公演活動にご支援頂ければありがたく💝とっても励みになります🕊