ごまめの歯ぎしりレビュー
あいかわらずどれだけ振り払おうとしても河野談話が頭の中に繰り返し戻ってきてどうにもならないので、なんの効果があるのかもわからないが、とにかく河野太郎氏のブログのレビューでもすることで、悪霊退散とならないかとおまじないをかけてみる。10月31日のものは、太郎氏に直接メールしたものの再掲、11月7日付のものは新たに書いたもの。怨念的な話ではなく、前向きな政策論争で政治が動いてゆくことを期待したい。その中で、繰り返しにはなるが、まもなくやってくる戦後80年の区切りに向けて、河野暖和の見直しから議論を起こしてゆくことは、政策論としてある程度の妥当性があるのでは、という考えはいまだに変わっていない。ただ、私にできることは、現状この程度のことしかない、ということ。
10月31日付ブログについて
地域の足としてのライドシェアとのことですが、免許制度はもちろん、車検制度など硬直的な業界への切り込み、あるいはプロのタクシードライバーの運輸業界への転業によるドライバー不足解消などが期待されます。省庁を跨いだ規制緩和で社会の自由度が増すことを期待します。太郎氏が自由というものをどう考えているかの試金石となると思います。
テレワークについて、セキュリティもさることながら、業務の多くがテレワークに移った時のインターネットインフラの安定性についても考えるべきでしょう。公務員の仕事はおそらく専用回線でやるのでしょうが、そのような特殊回線が乱立することによるインターネット通信全体の安定性や負荷の掛かり具合など、業務の見直しにはとどまらないデジタル政策方面からの検討が必要になるでしょう。太郎氏のインターネット社会への展望が問われることになりそうです。
個人情報保護について、人員強化や報告経路の明確化、職員研修といった、あまりに旧態依然としたアナログ対応に正直呆れてしまいました。DXの観点から考えれば、銀行ネットとAPI接続でもして番号と名義の照合くらいはできるのではないでしょうか。そして口座も通帳からのスキャンのようなやり方を考えれば誤登録などはほとんど起き得なくなるのではないでしょうか。
デジタル活用による地域づくりとのことですが、空飛ぶ車、自家用有償旅客運送事業、無線による遠隔草刈りと、どれもデジタルと言えないことはない、という程度のデジタルとの関わりで、管轄が違うのでは、とも感じてしまいます。
未来は近視眼、過去は弥縫ということにならないよう、さらなる活躍を期待いたします。
11月9日付
再生可能エネルギーに関するタスクフォース」のオンライン開催で、農山漁村地域における再生可能エネルギーの導入目標の策定及びそのフォローアップと、蓄電池の大量導入に向けた系統連系に係る認証手続の在り方についての議論、そして国会対応業務に関するデータ集計とのこと。
農山漁村地域における再生可能エネルギーについては、それをどのような位置付けで行うのかによって全然考え方が違ってくると思われるが、農林水産省が管轄しているということで、エネルギー地産地消の観点なのだろうと思われる。その時、元からエネルギー消費が都市部と比べて多いとは言えない農山漁村地域地域にそのような地産地消のスキームを当てはめることにいったいどれだけの意味があるのだろうか。エネルギー生産地として都市部にエネルギー供給をすることまで考えたら、送電線等、大規模なインフラのことまで考える必要があり、それは電圧調整で既存の送電線を使うとしたら、エネルギーロスも含めて本当に意味のあるプロジェクトになりうるのか、とりわけ行政改革の視点からも十分に検討する必要があるだろう。
蓄電池については、まさに上記のインフラ部分に関わることだと言えそうだが、経済的コストにばかり焦点を当てるのではなく、持続可能性の観点から、それを大量導入することのエネルギーコストの方がより重要になるのではないだろうか。経済的コストは経済的手法によってなんとでも解決可能だが、大量導入したもののエネルギーコストが負になる、というようなことになれば、なんのための蓄電池導入なのか、ということがわからなくなってしまう可能性もあるのではないか。
国会対応業務の時間取りについては、これまでと同様、となっているが、これまで2回の調査(「国会対応業務に関するデータ集計(集計結果)」を公表しました。(PDF/376KB)
)では、見方がよくわからないが、見たところ答弁作成時間は早くなり、要した時間が長くなっているというように見受けられ、それが調査の成果なのかどうかはわからないが、とりあえずは内容充実に充てることができるようになっていると言えそうだが、調査によってかえって国会対応業務の負担が増える、などという本末転倒なことになっていないことを祈りたい。
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