中華民国の建国
まだまだ第一次世界大戦の直接原因のところが終わっていないが、そろそろ大正時代についてみてみたい。こちらでは国内を中心にみてゆくが、アジアについては随時取り上げてゆきたい。今回は、大正時代に入るのに少し先立って建国された中華民国についてみてみたい。
1912年7月29日夜、明治天皇が崩御。皇太子は7月30日午前1時に践祚、大正(たいしょう)と改元した。
明治45(1912)年7月に明治天皇が亡くなり、大正天皇が即位した。この年は中華民国の建国に始まり、溥儀の退位による清の滅亡といった年初の中国での動きから始まり、その後の動乱への萌芽がさまざまな形で芽吹いた年だった。
中華民国
中華民国は1912年1月1日に正式に建国された。辛亥革命は1911年10月10日の武昌起義から始まり、清の打倒に成功し、中国での2000年以上の帝政支配を終わらせた。
このように、中華民国の成立は一体誰が主導権を取っていたのか非常にわかりにくい。初代大統領の孫文は蜂起の当時アメリカにおり、一方二代目大統領の袁世凱は清朝からの反乱軍征伐を指揮していながら反乱軍と手を組んで清を滅亡させている。
武昌起義