5. 巧妙に仕組まれたワナ
5. 巧妙に仕組まれたワナ
子どもといきなり引き離されれば冷静でいられる親はいない。まして上の子は2歳9ヶ月の幼児、下の子は母乳育児の真っ只中だった生後3か月の乳児である。年齢的にも子どもたちは自らの意思を持つ以前の発達段階であり、その子どもたちが突然誘拐されたのである。気が動転しないわけがない。子どもが乳児である場合は授乳と言う女性側特有の事情もあり、ホルモンバランスの変化によって母乳育児中の母親は精神面も不安定になりやすいのだからなおさらである。赤ん坊と引き離されても体の機能として母乳は出続ける。胸が張り母乳を搾るが飲む子はいない。赤ん坊に与えるべき母乳を廃棄する。ものを捨てるのと訳が違う。言うなれば赤ん坊の命を流し去るような気持ちとなって追い詰められるのだ。相手方や人権派を標榜する弁護士が、その事をなんら疑問に感じないかのような状況に追い込んだ事は明らかに子どもたちへの児童虐待に他ならない。
誘拐の翌日である2013年8月11日、生後3か月の長女は授乳の必要があるということで一旦は警察を介して返してもらったが言うまでもなく長男も返してもらいたい一心で相手方による誘拐の翌々日である8月12日、相手方の元(長男が軟禁同然にされていた次兄宅)に長女をおぶったまま出向いた。あくまで私としては母乳育児中だった長女だけではなく、イヤイヤ期だった長男も返せという思いだけだったのだが、私がその時に相手方のいた次兄宅を訪れた際に、まるで待っていたかのように(相手方は「偶然にも」と主張している)相手方と玄関前で鉢合わせている。