台湾風唐揚げ、カロリーオーバーな夜
今日は帰り道に台湾風のおっきな唐揚げを食べた。
終業時刻直前に、慣れない仕事が舞い込んできて、在宅勤務やらなんやらで周りに人はいなくて、家にいる上司に電話で教わりながら必死に終わらせた。残業である。
すごく疲れていて、家に帰ったら絶対ご飯を作る元気がないことは分かっていた。
だから、テイクアウトでもしようかなと思ってうろうろした。
ふと、ずっと食べてみたかった唐揚げがあることを思い出す。
台湾風のおっきい唐揚げ。ダージーパイ。
行ってみよう。
肉を食べてスタミナをつけよう。
そんな気持ちになった。
お店に行くと案外空いていて、人見知りのわたしでも入れる気がした。
店員さんも優しく可愛らしい。
お茶のメニューが豊富過ぎて、よく分からないままタピオカ入りのお茶を頼む。
ダージーパイは紙に挟んでかぶりつくのが憧れだったが、一口大サイズに切ってもらえるとのこと。
スーツを着たわたしは切ってもらうことにした。
メニューを眺めながら、お料理が来るのを待つ。
台湾ビールも飲めるのか。いいなあ。
大学時代に友人と旅行した台湾。
コンビニで買った缶ビールは飲みやすく美味しかった。
次は誰かを連れてきて、色々頼んでみたいなあ。
先にタピオカが到着。
ビニールの蓋に太いストローをぷすり。
黒糖の甘い香りが口に広がる。
かみごたえのあるモチモチとしたタピオカにふっと心が緩む。
鹿さんマークのタピオカは甘めで少し苦手だけれど、これはちょうど良い。
なんだか大変な1日だったなあってうるうるしてしまう。
続いて青いお皿に載って現れたダージーパイ。
でかい。厚みもある。
思わず写真を撮る。
わたしはずっとこれが食べたかった。
夢が叶うのだ。
箸で持ち上げ、一口かじって驚く。
美味しい。
予想していた味と違う。
うんめぇぇぇと叫びたい。
日本の唐揚げというよりはタンドリーチキンなんかに近いかもしれない。
カリッとしてスパイシーな味の濃い衣。
ジューシーな鶏肉。
ビールが飲みたくなる味だ。
美味しくて内心大喜びである。
比較的たくさん食べるわたしだが、食べきれるか少し心配になる。
ダージーパイのジャンキーさと、タピオカの甘さが疲れた体に染みる。
エネルギーが湧いてくるように感じられる。
肉が足りてなかったんだな、と思う。
カロリーの暴力だと気がついて戸惑うが、仕方ない。
食べたかったものを美味しく食べて、元気が出たのだ。
結局わたしはあっさりと一皿を平らげて店を出た。
また来よう!と心がウキウキした。
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