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相棒よ、思い出と共に去りぬ。

12年ほど共に過ごした相棒とお別れした。
毎日のように一緒だったわけではない。
しかしわたしにとっては無くてはならない存在だった。
その名はチャリコちゃん。(ええ自転車です)

屋根のある自転車置き場に置いてはいたが、
外に置いてあると、やはり痛みは早かった。
サドルやカゴを取り替えたこともあったが、
年々そのボディーからは、不調が滲み出るようになっていた。

時間の迫る中、駅まで疾走してくれたチャリコちゃん。
よく職場まで連れて行ってくれたチャリコちゃん。
人ごみを縫うよう都心を走ってくれたチャリコちゃん。
いつも急な出発に付き合ってくれたチャリコちゃん。
望むならどこへだって運んでくれたチャリコちゃん。

緑に近い青、緑と青の中間色とも言われる
チェレステカラーが美しかったチャリコちゃん。
チャリコちゃんと共に思い出すのは
どれも青春のような日々だった。

わたしの元へ来てくれたあの日から、
共に過ごしてくれてありがとう。
どうかゆっくり休んでね。

愛しき相棒へ、感謝を込めて。


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