手に入れるほど重く複雑になるのかもしれない
人は豊かになるために様々なものを手に入れる。それはまるで、右肩上がりのようで前向きに感じやすい行為のように思う。でも手に入れれば入れるほど、それを維持する難しさや、手放す恐れもわいてきて、新たな悩みが増えることもある。
もし手にしていたものを無くなってしまったら?
そもそも持っていなければ無くすものもないから、何かが起こっても変化に対する抵抗は少ないかもしれない。
それに手に入れたと思ったものだって、死んだら何も持ってはいけないわけで、手に入れたと思っているだけなのだ。
身ひとつで生きる猫を見ていると、そのシンプルさをたくましく感じることがある。持たないからこその自由や軽さというものだってあるはずだ。
そして本当に手にしたいものというのは何かを持っているとか持っていないとかに左右されることのない、幸せを感じられるこころの豊かさだったりするのだろう。
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