おだやかな目線と言葉の中に生きる
私の社会人生活は、就職氷河期にはじまり、9.11や東日本震災やリーマンショックや、歴史に残りそうな衝撃的な事件の影響を少なからず受けながら、ここまで生き延びてきた。
9.11と東日本震災で、テレビから入ってくる映像や膨大な情報に心揺さぶられることに疲れてしまったこともあり、地デジ対策をしてなかったこともあり、今はテレビをもたない。
そのせいなのか、今、基本的に心穏やかに過ごせている。
テレビがないから、というのもあるけど、私が今なお、おだやかな気持ちで落ち着いていられるのは、周りの人々のおかげなんだろうな、と思う。
私が会う人、webで繋がっている人、電話で言葉を交わす人、目に触れるSNSやブログ。
誰もが、落ち着いていて、冷静であり、そして、やさしい。
世界中ですべての人類が向き合う課題の中で、日々のニュースに感じることや考え方はけして同じではないにしろ、誰かのことを想う心を失わずにいる。
たまに出る街の中で、互いに名前も知らない店員さんや役所の窓口の人でも、同じ。
私はこんなにもやさしい人たちの中で守られて生きてきたんだなぁ、と思う。
パニック映画の暴動シーンみたいなものは、まったく見ていない。
イライラしたりブツブツ言う人、声を荒げる人、暴力的な人は、誰もいない。
ただただ静かで落ち着いた街の中で、そーっと生き延びている。
今日の東京は、雨。しかも、寒い。
春に向かいながら、寒くて雨の日が多いのは、なるべく外に出たくなくなるように、天が味方しているようにも思える。
最後まで読んでいただいてありがとうございます! ここで私の言葉をお届けできたこと、うれしく思います。 みちのえみこ