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「3月のライオン」リスポッケ先生&いちごちゃん根付鈴 造形と彩色のこだわり

こんにちは、EMICEの岡内です。
受注販売中のリスポッケ先生といちごちゃんの根付鈴について、前回は羽海野先生による原画、根付鈴の制作の経緯、根付鈴の音色をご紹介しました!

今回は、羽海野先生が描いてくださった原画を弊社でさまざまな角度から図面に起こし、原型師さんや工場にご協力いただきながら鈴の形や色を作っていった際のお話をまとめてお届けしたいと思います。

まずは、鈴の作り方をご紹介します。

鈴はこのように金属の板をプレスして作ります。
そのため、金型と板ががっちり食い込んでとれなくなってしまうような形は作れません。
リスポッケ先生を例にあげると、原画通りの大きなしっぽは再現が難しい部分です。

また、プレスする際に金型が深すぎると、うまく圧力がかからずに金属の板が破けてしまう場合も。
金型が深すぎるということは、出来上がった鈴がふっくらしているということ。
つまりリスポッケ先生の尻尾は鈴として再現するにはふくふくすぎたのです…!

こうしてピンチに見舞われたリスポッケ先生の型の制作でしたが、この大きなしっぽこそ、羽海野先生のこだわりポイントのひとつ。

羽海野先生からの「せっかくリスポッケ先生を鈴にするのなら、ふくふくのしっぽでお届けしたい」というご希望を元に、何度もお打ち合わせをしてデザインの調整を行いました。

いちごちゃんはリスポッケ先生ほど再現が難しい箇所はありませんが、体が小さく鈴に必要不可欠な「中の空洞」が確保しにくかっため、原画のフォルムに大きなリボンを足した形で図面に起こしました。

ここから原型師さんにお願いして、この制限だらけの図面を立体に起こしていただきます。

一度目の原型
ここから要望をお伝えしてさらに修正を加えていただきます

鈴工場の担当さんからは「板が破れないように、何回かに分けてそっとプレスしてみます」という心強いご連絡があり、試行錯誤の結果ついに立体化への道がひらけました。

また、マニーちゃんと同様に鈴の色数にも先生のご希望を反映して、全部で9色の塗料を使用しています。
鈴の色数は通常ですと4~5色程度で、今回であればリスポッケ先生の毛並みの茶色とどんぐりの茶色など、似た色はまとめて同じ染料で着色することで製造費用を抑えるのが通例です。

しかしここも羽海野先生のこだわりポイントで、「ねこちゃんのおはなのピンクは夢の色」など、かわいさを求めるならば色数を絞ることはできません。
リスポッケ先生の茶色には4色、いちごちゃんのピンクには3色を使い、通常の倍近くの数の塗料で塗り分け、華やかに彩りました!

プレスの回数や色の数が増えるということは、製造に時間や手間がかかり、製作の難易度が上がり、人出が必要になるということ…。
鈴工場さん…!ありがとうございます!

そうして完成したふくふくのリスポッケ先生とちっちゃないちごちゃん、ころんと手のひらにおさまる様子は、守りたくなるかわいさです。

ちなみにドングリのアクリルパーツも木型から作成したオリジナルパーツです!

今回のnoteでは羽海野先生と原型師さん、鈴工場さん、弊社による、鈴の造形〜彩色の経緯をご紹介しました。
次回は、夢のようにカラフルなアクリルパーツ、色とりどりの根付け紐のコーディネート、そのまま飾れるデザインのパッケージができるまでのお話を、まとめてお届けしたいと思います。

このように大切に作った根付鈴。
受注期間は2023年4月9日(日)23:59までとなっていますので、ぜひお買い求めいただけるとうれしいです。

羽海野チカ 3月のライオン リスポッケ先生 根付鈴
羽海野チカ 3月のライオン いちごちゃん 根付鈴

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受注期間:2023年2月23日(木・祝) 〜 2023年4月9日(日)23:59
お届け時期:2023年7月下旬 ~ 順次発送予定