Sparta再始動ツアー番外編@シアトル観光(シータック空港)
シアトルからポートランドへの移動は飛行機を利用しました。空港まではダウンタウンからリンクライトレールの電車で1本、40分程度です。切符は2ドルちょっと。
今回飛行機はデルタを利用。PDXまで1万円くらいです。ただ、デルタのチェックイン・カウンターがとても遠い。電車の駅から奥の奥の奥でした。空港で観光と買い物をする予定だったのでずいぶん早く出たのですが、結構歩いて…時間ギリギリだったら危なかった。
ポートランドまでは約50分のフライトですが、どうしてもシータック空港を利用したい理由があったのです。
そのひとつが、パール・ジャムのポスター展! シアトルをホームとする彼らが数年前から歴代のツアーポスターを展示していました。開始当時は搭乗ゲート内だったのですが、現在はチェックイン・カウンターの近くに移動してエアチケットなしでも見ることができます!
まさに圧巻!!!!!!!!! シアトルのアーティストをはじめデザイナーさんたちによる、様々会場・地方色の反映されたデザインでかなりの展示数です。早朝からテンション爆あがりで、ひとりでワーワーワー!!となっていたら通りすがりのおじさんおばさんに微笑まれました。地元に音楽がどれだけ愛されているか、根付いているかがとても良くわかります。パール・ジャムはホームショーとして去年もセーフコ・フィールドでライヴをやっており、街全体や電車・空港もPJ一色だったんだとか。こんな環境が心底羨ましいです。バンドの本拠地でここまで愛されているバンドも今や珍しくなってきましたしね…。日本に来る気配がまったくないバンドで死ぬまでに一度は見たいパール・ジャム。いつか見れる日を心から願っています…。
さらに、搭乗ゲート内に入って右手に直進すると…
そう、聖地サブ・ポップストアが!!!!!!(歓喜)
ずっと行きたかった場所で、サブ・ポップレーベルのアーティストCD・レコードやレーベルのマーチ(グッズ)が買えます。ネットでも買えるのですが、いやせっかくだからぜひ! 現地で!と心待ちにしていました。クレカが唸るぜ。
とりあえずは心落ち着けて、CD・レコード・DVDコーナーから。CD屋さんが皆無の北米で、ここまで自分が好きなアーティストばっかり揃っている場所もないだろうな、というくらいサブ・ポップアーティストを中心にドドーっと並んでいました。なぜかさりげなく当時リリース直後だったNINの新譜もあったので購入。そして大好きなAfghan Whigsの日本では入手できなかった初期作2枚、サウンドガーデンのカセット(カセットもたくさんあります)を手にしてこの時点で片手がいっぱいに。
そしてサブ・ポップのマーチゾーン。
印象的なロゴをうまく利用してマーチ戦略を生み出したサブ・ポップ。近年はとてもお洒落なグッズもたくさん出ていて、欲しいものがたくさん…お値段も5ドル~平均15ドル前後とお手頃価格にしてある。買ってレーベルが潤って、またいい作品を出してくれるなら! と思いつつも、しかしこれからツアーでポートランド、戻ってシアトル、バンクーバーまで5日ほぼ毎日移動だったので荷物がそんなに増やせない…! だが推し仲間にお土産も買いたい…! とぐるぐる店内をする私を面白そうに見る店員さんたち(あえて声はかけないスタイルがちょうどいい)。よりすぐってTeeやエコバッグや小雑貨を持ってレジに行くと、お兄さんが「気に入ったものは見つかった?」とニコニコ。私が「このお店に来たかったら飛行機を使ったのよー!」って言うと、まじでー!と喜んでくれました。クレジットカードと私の名前を見て「日本人だよね? たまに日本のひとがきてくれるんだ」と言うので「日本にも沢山のサブポップアーティストのファンがいるんですよ」とお伝えしたら、「ワォ!!そりゃあ嬉しいね!」ととっても嬉しそうでした。お買上金額は音源諸々とマーチ10点くらいで200ドルちょっと。まだ欲しいものがいっぱいだったよー!
余談①その後、買い物で時間を食いすぎてサンドイッチを買って走って搭乗ゲートに行ったら、まさかの到着便遅れ…で、なんと2時間待ち。50分しか乗らないフライトなのにね…。しかし具体的なアナウンスがなく、何がどうなってるの? とお客さんはあわあわ。そんなときに役立ったのがデルタオンラインで買ったエアチケットだったので、随時最新のフライト情報がメールで届くのです。これは日本からバンクーバーで使用したエア・カナダでもあったサービスで、安心して待てるので(トイレとかにも行けるし)とても良かった。
余談②日本出発からカナダを経てシアトル観光をしていたのですが、時差ボケと移動疲れ、そして聞き取れても答えがスムーズに出ない英会話力の劣化ですっかり疲弊してたこの頃。シータック空港のデルタカウンターでさあ英語しゃべるぞー(棒)とパスポートを差し出したところ、すっごい可愛らしいお人形みたいなお姉さんが「ハロー! こんにちは。日本の方ですよね。私は母が日本人なので日本語ができます。日本語でご案内しますね!」ときらっきらの笑顔でにっこり(朝7時)。思わず「よ、宜しくおねがいします!」という謎の返答をしてしまったのですが、これがどれほどホッとしたか…。英語でやることもできたはずなのに、そのおねえさんの気の利かせ方にも感心しました。座席のリクエストや近い搭乗ゲートの場所、搭乗時間まで丁寧すぎるほどの対応。数字が日本語表現では難しいようで英語だったけど、あとの日本語はすべて丁寧語で日本のエアライン以上でした。私がひとりでデカイバックパック背負ってひょこひょこ歩いてきたから、心配だったんだろうか…。最後まで日本語で、旅行ですか? 楽しんでくださいね、と対応してくれたお姉さん。実はそのあと私が去り際に彼女もとてもホッとした表情をして、隣りにいた同僚さんに「優しいわね!よくやったわ!」と褒められていました。今思えば、彼女にとっては自分なりの日本語の接客挑戦だったのかなあ…と。ほっこりしながら飛行機で爆睡できました。