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Affinity Designer だけでストックイラストは可能なのか?

タイトルの通り、私は普段ストックイラストはiPadのAffinity Designerでイラストを作成しています。

Affinity Designerとはベクターデータを作成できるイラレのようなソフトです。買い切りで、ラーニングコストを気にせず使用できるのが特徴です。

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結論から言うと、Affinity Designerだけでストックイラストは出来ちゃいます!ただし、本当に大丈夫?

が私の中で出た答えでした。なぜ、そのような結論になったか、それは以下の通りです。

①Affinity Designerで作成した、epsデータはIllustratorで開くと画像化されたり、ベクターデータとして難ありの場合がある

②ストック各社(PIXTA, AbobeStock, ShutterStockなど)epsデータの形式、取り扱い基準が様々なところがあり、Affinity Designerで作成したepsデータが通ったり通らなかったりする

があるからです。この2点についてこのあと詳しく説明していこうと思います。

①Affinity Designerで作成した、epsデータはIllustratorで開くと画像化されたり、ベクターデータとして難ありの場合がある

今わかっている範囲だと以下アウトになっています。

※現在もアウトになるものを確認中

・線をブラシツールで変更すると画像になる

・グラデーションを使用すると画像になる

・鉛筆ツールで作成するとパス認識されない

※ただ他の方がまとめてくださっている上記問題を見ていると、この問題はIllustratorだけっぽいです。。。Core Draw等で開くと問題がなかったり。。。ソフトの作りみたいですね。


実際にどんなものがアウトになってしまうのか事例と一緒に上げていきたいと思います。わかりやすいように、PIXTAさんチェックスクリプトを使用してみます。

PIXTAさんでベクターデータを上げる際は必ず、このスクリプトでチェックして問題のないことを確認してから投稿しています。※Illustratorで作成したから大丈夫と言うわけではなく、Illustratorで作成したファイルもこのスクリプトを実行するとエラーが出る場合があります。今回はAffinity Desigenrで作成したepsデータをIllustratorで開くとこうなる、というものの説明のために使用しています。

ちなみに、Affinity Designerで作成したものをこのスクリプトを使ってエラーを確認し、Illustrator内で修正したものは全てPIXTAさんで審査の方は通過しています。

下のイラストはAffinity Designerで作成したものです。

スクリーンショット 0002-04-30 14.31.11


この画像をスクリプトで確認するとどうなるでしょうか。

スクリーンショット 0002-04-30 14.31.36

このようにエラー箇所が囲まれています。

円はブラシを変更したため、画像化されています。グラデーションも同様です。

ハート部分は原因がよくわらないのですが、鉛筆ツールで書くとパス部分でエラーが起きます。

これらの画像部分をトレースしたり、処理を加え、ベクター化することで使えるようになります。

逆に一番右端の花は図形で書いたものなのですが、これはエラーになっていません。他のケースでも図形だけで書かれているものはエラーが出ていないので、図形だけで作成する場合は、PIXTAでも通る可能性があります(保証はできませんが。。。)

②ストック各社(PIXTA, AbobeStock, ShutterStockなど)epsデータの形式、取り扱い基準が様々なところがあり、Affinity Designerで作成したepsデータが通ったり通らなかったりする

①のようにPIXTAさんの審査は先ほどのスクリプトをパスしないと通りません。

各社投稿要件についてはちびこママさんがすごく丁寧にまとめてくださっているのでそちらを参考にしてみてください。

要件の方をみると、各社データの条件にかなりのばらつきがあります。

今回審査を確認したところはPIXTA, Adobe Stock, ShutetrStockです。

以前はAffinity Designerだけで作成したものを投稿してしまい、(当時は要件もよく知らずにいまして、すごく反省しています)その際の通過率は以下の通りです。

※通過率は数点だけ投稿しただけのもになります。

PIXTA : 0%

Adobe Stock : 100%

ShutterStock : 50%

これを見ると、ベクターデータに少し不備があったとしても、ストックとして登録可能になっています。

最後に

①、②からAffinity Designerだけでもベクターデータを作成し、ストックとして販売することができる会社があることがわかりました。

ただ、今後もイラストレーターとしてやっていくのに、果たしてこれで良いのかというのは疑問です。短期的に見た場合、ストックで販売し、利益を得ることはできるかもしれません。ただ、このような不備を受け取ったデザイナーさんはどう思うでしょうか。今後も購入したい、仕事を依頼したいと思うのでしょうか。

またソフトに制限され、自分が描きたい表現をすることができず、成長ができるのか。とも思いました。

自分もイラストレーターとしてまだまだですが、こんなふうに思いました。

Affinity Designerを全然悪く言っているわけではなく、今もAffinity Designerユーザで、メリットはたくさんあると実感しています。うまく他のソフトと組み合わせて、楽しく使いやすいイラストを作っていこうと思います!



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