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秘湯巡り旅〜福島編「いくつもの湯が注ぐ湯巡りの宿」

GWに秘湯に行った話。
今年の年度初めはわたわたと忙しくしていたので、身体も心もホッと一息、癒やしを欲していたのだと思います。秘湯熱が高まってしまい、5月は、何度か秘湯旅へ。

実はこの夏も、秘湯を巡るはずが、大きく予定が狂い、お流れに(泣)
せっかく、楽しみにしていた旅がなくなり、行き場のないワクワク感を持て余した結果、春に行った、未だ紹介していない宿を掘り起こしてみました。
(ちなみに、ここでは秘湯を紹介していますが、秘湯以外の近場の温泉には何とか一泊行けました(T_T))

いつも、ただただ温泉に入りたい!
ホッ〜と、息をつきたい。
のんびり、お湯や雰囲気を楽しみたい…
あと美味しいお酒とご飯を求めて。そういう時に、秘湯を巡ってます。

今回は、福島の…奥土湯「川上温泉」に。
福島県は会津地方を中心に何度も何度も足を運んでいて、秘湯の宿はもちろん、東山温泉や飯坂温泉など定番や、猪苗代湖や磐梯山周辺の温泉やリゾートホテルもいくつか泊まっているのに、あの“土湯温泉”には、初!まだ、足を運んだことがない。…ということで、福島市市街地からもアクセスしやすい土湯温泉方面に狙いを定め、行きました✨

玄関には定番の「秘湯を守る会」提灯が!
行った時期は玄関前に桜が咲きほこってました

ここは、HPによると開湯400年ほど経つ、歴史ある温泉らしく、紹介文を読むと「直江兼続」という名がでてきます。
また、混合や加水冷却なども含めて源泉が6つ。まさに、“温泉天国”!

HPより↑↑

「秘湯を守る会」のHPや、宿のHPを事前に見ながら温泉リサーチをしてから、いつも伺うのですが、今回、事前リサーチの中で気になっていたのがこの源泉の多さと、合わせて浴場の多さ。それだけで、ワクワクします。
また、HPを見ていると、「川上温泉のごめんなさい」というページがあり、事前に色んな情報を載せてくれていて、とても親切。ありがたい!

HPの内容↑↑

実際に、事前の情報ありで覚悟して行きましたが、それでも「本当に階段が多い!」
中には、かなり急だったり、一段の高さが高いところなんかもあって、御歳をめした方や足腰に自信がない方には向きません!
ちなみに、浴室も同じように手すりがなく、滑りやすかったり、深い湯船もあるので、あらかじめ理解して泊まると良いです。

玄関。横に靴を入れます。
入って右横がフロント(帳場?)

まずは、部屋に案内されるまでに、さすがの階段をいくつかクリアします。

部屋は二階
梅の部屋は使用されていない様子

お風呂は、時間帯によって男女が入れ替わる形なので時間帯をチェックします。

本日のお部屋です

今回は、高齢の母のためベッドタイプのツインを予約。ベッドタイプは二階の部屋にしかないようで、(どうやら松、竹は和室か1人部屋)急な階段を昇り降りする方を選ぶか、寝起きの際の不自由さを選ぶかの究極の選択になります。トイレ・洗面は部屋についておらず、共同。冷蔵庫もありません。

窓の外は駐車場前の道路。
あまり車は通りません

窓を眺めてボーッとできる程度の車通りで、宿の周辺が鄙びた(良い意味で)感じのため、外の景色や音は邪魔をしません。

和ベッドタイプ
冷房は備わっていて夏も安心
手洗い程度の水道がついてる
共同の洗面所

さて、最初に足を運んだのは家族風呂。空いていたら、自由に入れます。

2つあるので、空いている方を
脱衣場、中から鍵をかけます
浴室

宿の方に事前に説明されていたし、HPでもあったように、かなりお湯が熱く、入浴前には結構な勢いで水を入れることに。
とにかく熱い💦
5分ほど水は出しっぱなし。
好みの湯加減を作るのが難しく、そんな不便な感じも秘湯っぽい(笑)。
お湯は、さすが!の一言。
源泉が異なるのですが、基本は湯は透明。
でも、手ですくえるくらいの白い湯の華が!

↑↑お湯全体に湯の華が浮いている

家族風呂は人気が高く、使用していることが多いですが、自分好みの湯温に気兼ねなくできるし、湯船が小さい分、早く適温に出来るのが良いのと、ゆっくり湯を堪能できるので、何度も利用しました。

そして、夕食!
広間での御膳。どうしても母と一緒の時は高齢者の視点で見てしまうのですが、食事場所はイスでとる形なので、安心。
やはり、お座敷よりテーブル座席の方が楽ですよね。

料理は山菜など素朴な食材が多い

後から出てきた料理や、ご飯や吸い物、デザート、は食べるのに夢中になって撮ってません!たしか、ホクホクの岩魚の塩焼きがあったはず…素朴ながら、手がかけられていて、地物を使っており美味しく頂けました。

朝食も美味。付け合わせの蕎麦味噌は、購入しました。

食事の後は、再び温泉を堪能。
タイミングが良かったのか、次の日の朝一番の時以外は、全く他のお客様と会いませんでした。
夕食時の広間の席はビッチリだったので宿泊客はそこそこいるはずですが、浴場は貸し切り状態で利用!

2つの浴室は翌朝入れ替わります。
脱衣場にドライヤーが。
万人風呂は、湯船が深い!注意!段差も高い!

翌朝は、昨日は男性ようだった「あすなろ風呂」へ。昨日の「万人風呂」からみるとこじんまりとした家族風呂のような広さでした。(でも、もちろん湯は良し)

3人ほどで満杯に。上がり際に初めて他のお客様が。

さらに、食後にはこちらの宿の名物とも言える洞窟風呂へ。

行く手には階段。
階段をあがり、脱衣場のドアを開けるとまた階段。
開放感満点の露天風呂
広くくり抜かれた洞窟風呂は圧巻

とにかく、いくつもの階段をクリアしてようやく辿り着く露天風呂!行くまでに汗と息切れが(笑)
しかし朝の開放感溢れる露天風呂は、最高です。
よくこんなところに露天風呂を…そしてよく、こんな岩を掘ったなと思う、大迫力の洞窟風呂でした。
ここは、水を全開で注がなくても入れる湯温です。

「川上温泉」、堪能しました。
建物や設備は古く、移動も階段が多くて大変ですが、お湯の良さに惹かれて何度でも入りたくなる。そんな温泉でした。