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特別室の話

こんにちは 心理カウンセラーのEmiです

今回は以前手術入院した時のお話です

数年前子宮を全摘出したのですが、術日当日に自宅から病院へ行き、手術
からの2泊3日の入院というものでした
手術終了後病棟に向かう途中で看護師さんが

「6人部屋ご希望だったと思うんですけど、急遽ベッドが埋まってしまって、特別室になっちゃうんです。もちろんこちらの都合なので料金は6人部屋の料金で大丈夫なんですが、よろしいでしょうか?」

よろしいに決まってます!わーい!!

一般病棟から少し離れた場所で建物の角に位置する特別室
扉の向こうは
す、すごい!

とにかく広い
そして建物のカーブに沿って広くとられた窓があり明るい室内
落ち着いた木目調をところどころあしらった高級感あふれる内装
バス、トイレ、洗面所も室内に完備
キッチンに冷蔵庫、食器棚まであるではないですか
そしてしっかりとした応接セットがあり、大きなテレビ、ネット環境も整い仕事もはかどりそうな机
ボタンひとつで開閉できるカーテンなどなど

ベッドを所定の位置にセットして、一通り説明の後、何かあればナースコールで呼んでくださいと看護師さん
付き添いの家族たちはその間も
あっちを見ては「おぉ〜」こっちを見ては「おぉ〜」の繰り返し
その様子を見て看護師さんは「では、ご家族でごゆっくり。笑」
と退室
ちょっと恥ずかしい💦

「ドラマとかで見るやつだね、要人なんかが雲隠れしたり、芸能人とかお金持ちが使う部屋だよね」
「ね〜、すごいね〜」
「ご飯もコース料理だったりして」
とはしゃいでいられたのもここまで
程なくして麻酔が完全に切れ、激痛が襲い術後だという現実を突きつけられるのでした

夕方になり家族も帰宅
いざ一人になると、無駄に広くて落ち着かないなぁと思う庶民の私
そして夕飯が運ばれてきました
ジャジャーン
はい、普通の病院食です、当然です
そもそもこの痛みの中、コース料理なんて楽しめる余裕はありませんが

その後せっかくなので特別室の恩恵にあずかりたいと、無料で見放題のテレビをつけてみるものの、痛みで集中できずスイッチOFF
こんなに素晴らしい特別室で今の私にできること
”ベッドの上でひたすら痛みに耐える”
以上

しかも広さのせいで孤独感も倍増、廊下の足音や人の気配すら感じないこの部屋
一人で戦ってる感MAX
はしゃいだ私のばかー!6人部屋がよかった〜😭

そして夜11時を過ぎた頃
うとうとしていた私は「おやすみのところごめんなさい」と看護師さんに起こされます
「急遽この部屋を使う方がいらっしゃって、今から6人部屋に移動してもらってもいいですか?」

本日2度目の わーい!! です
当初の予定通りなので「もちろん」ということでお引っ越し
さようなら特別室

そして6人部屋に到着
微かに感じる人の気配、廊下を歩く人たちの足音
それらに安心感を抱き眠りにつくのでした

今回私が学んだこと
「手術直後はベッドだけあればいい」
という事

なにはともあれ、いい経験にはなった特別室のお話でした

今日という日が皆様にとって良い1日でありますように

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