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38歳3児の母が深夜に号泣した話

いい年した38歳・3児の母の私。
8月5日の23時前、私は嗚咽をあげながら号泣していました。

パリオリンピックで日本がイタリアに敗戦

そう。
いい年下38歳の私が、なぜ号泣なんてしたのか。

それは、パリオリンピックで日本がイタリアに敗戦したから。

負けたことはもちろん悔しかったけれど、こんなにエキサイトした試合、久々に見たから。

選手全員が死力を尽くして、今のベストパフォーマンスを出していた。
その姿に私は感動したから。

バレーボールってこんなにも楽しいスポーツなんだって改めて思い出させてくれたバレーボール男子日本代表。

男子は弱いがデフォルトを見事ぶっ壊した

私は、中学~大学生までバレーボール部に所属していた、元バレーボーラーです。

私が中学生の時は、シドニーオリンピック予選をしていて、女子チームが初めてオリンピックに行けなかったという悲劇の瞬間を目にしました。

女子がいけなかったのは、中学生の現役バレーボーラーとしては衝撃だったけれど、男子の事なんか気にもせずいました。
だって弱いと思っていたから。

月日は流れ、私と同世代の木村沙織さんや、清水邦広選手、福澤達哉さんが出てくると、バレーの人気も再び上昇。

女子はロンドンで銅メダルを獲得したけれど、男子は・・・ってな感じで、
同世代がいるからなんとなく男子も応援していたけれどって感じでした。

私自身が結婚し子どもを産むと、ワンオペ育児ということもあってテレビを見る余裕もバレーボールの情報に接する機会も激減。

知らぬ間に木村沙織が引退をしていました。

だから東京オリンピックも自国開催なのにまったく興味がなく、古賀ちゃんが捻挫をして大変そうなのに試合に出ていたこと、ブラジルに負けて涙していた石川君の姿はオンタイムで見ておらず、のちのちのニュースで目にしてしりました。

バレーボール経験者だったのに、バレーボールに無関心になってしがまった理由は、一番は自分のライフスタイルの変化であると思いますが(子供がいたらなかなか自分がテレビを見る時間なんて作れないので。。。)、それ以上にあまり結果が出なかったからこそ興味をもてなかった。

だってバレーボールの苦しさもしんどさも私は知っているから。
選手が負けたりする姿を目にしたくはないですからね。

そんなバレーボール無関心だった私を、再びバレーボールオタクへと呼び込んでくれたのがバレーボール男子日本代表で、とりわけ石川選手だったと思います。

2023年のVNLを偶然つけたテレビで目にした私。

石川選手のイタリアでの活躍はネットニュースでもよく目にしていたから、すごいな日本人なのに、超人なんだなと思っていました。

けど私の予想をはるかに超えた超人プレーを、知らぬ間に石川選手だけでなくほかの選手までやるようになっていたのです。

私が無関心の間に、選手たちはたゆまぬ努力をしていたと思うのだけど、それにしてもとんでもないチームに進化しているぞ!!と思えるくらいの変化で。

結局VNLでは銅メダルで世界3位、アジア選手権では優勝をし、ワールドカップでは自力でオリンピックの切符を手にしました。

もう私が知っているバレーボール男子日本代表ではなくなっていたのです。

バレーボールの種を沢山蒔いてくれた選手たちに感謝

今年はVNLでは銀メダルもとったし、満を持してのオリンピック。
選手たちも金メダルを獲ると言っていたし、その可能性はあるんじゃないかなとも思わせてくれる活躍がありました。

とは言え、魔物が潜むオリンピック。

石川選手が不調だったりと、心がざわつく状況だったりもしました。
一つ言っておきますが、キャプテンとエースの両立って超難しいです。

私は高校・大学とキャプテンを経験したけど、しんどいなと思う事ばかりでした。
(人生的にはやってよかった経験だったとは思う。)

それがましてや、日本を代表するチームのキャプテンでありエースって、想像を絶するしんどさだと思います。
沢山の期待を背負って、自分の事だけでなく仲間のことも気にしながら、だけど自分はエースだから頑張らなきゃいけない。

三流のバレーボール選手だった私でさえ、いろんな葛藤があったのに、
第一線で活躍する石川選手が一体どれだけのものやことを背負っていたかははかり知れません。

予選ではあれだけ不調だった石川選手も、準々決勝ではちゃんと元に戻してきた。
プロだからこそです。
人間だもの。波は絶対あると思う。
そのピークを大事な時にいかに持ってこられるかが重要だと思うのだけど、石川選手はちゃんと持ってきた。

だからこそあんなにもハラハラして、思わず神様に願掛けもしたくなるようなエキサイトする試合になったんだと思うのです。

あの試合を見て、次は自分がって思った現役選手もいたと思うし、
自分もあんなかっこいいバレーボールが出来るようになりたいと思った子どもたちもいたと思います。

私は、ますます子どもたちにバレーを習わせたいと思いましたね。
近くに小学生バレーのチームがないから、私が独自で指導しようとも思っています。

日本中にたくさんのバレーボールの種を蒔いてくれたのは間違いないと思います。

アンチって本当にいるんだと衝撃

本当はもっときれいごとだけ書いて記事を締めたかったのだけれど、アンチって本当に実在するんだと衝撃を受けたので書きます。

壮絶な試合後、感情や印象はひとそれぞれだとは思うけれど、試合終わって即刻Xにアンチコメントをしている人がいてびっくりしました。

確かに惜しかったし、悔しかった。
あと2点のところまできたし、私も『はい勝ったー!!』って心の片隅で思ってしまった瞬間もありました。

けど何かが足りなかった。

そんなの外野の私たちが言う事ではなくて、選手本人が一番わかってる。
ましてや、バレーボールって一人ではできない。
どんなにスーパーエースがいたとしても負ける時は負ける。

だからこそ負けてしまったのは石川君だけの責任ではないし、ほかの選手のあのミスがとかいうのはお門違いな気もする。

人生かけて、おそらくいろんなことを犠牲にしてきた選手たちに気軽にそんな野蛮な言葉は向けないで欲しい。

私だったら消えたくなる。

色んな人がいて、いろんな考えがあるから、あれがだめっだったとかこれがダメだったと思うことは自由だと思う。

けどこの試合にでていない・ましてやこのチームに帯同もしていない私たち外野は、選手に伝わるようなツールを使ってどうこう言うべきじゃないとは思う。

38歳にして嗚咽をあげながら泣いた話

敗戦後の選手たちの表情を見たら涙が止まりませんでした。

ここに来るまでにこれでもかって努力したと思う。
想像以上の期待を背負わされて、精神的にも辛かったと思う。
負けたって事があまりにも自分事になってしまって、嗚咽をあげながら号泣をしました。
果たしてそれをはたから見ていた小4長男はどう思ったのか(笑)。

次は4年後ロス!!
今回のメンバーで出来る限り残ってもらって、次こそ金メダルを獲ってほしい!

私は石川選手推しなので、石川君にはオリンピックでメダルを獲るまでは引退しないで欲しいです。
オリンピックでメダルを首にかけて泣く石川君を見たい!

お疲れさまでした。






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