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言い換え
私自身にADHDの傾向があり、発達に凸凹がある兄弟を育てています。
余談ですが、最近「診断を受けていないのに前置きで障害名を記載する理由が謎」と書かれているのをネット上で見かけました。
私の場合は、精神科の医師から
「診断には至らないが、ADHD傾向があると言える。もしかすると低IQが生きづらさに関係しているかもしれない。発達検査で明確にできる部分はある。しかし、福祉的な援助を受ることは期待できないであろう」
と助言を受けました。
前置きをする人たちは、このような長い長い文章を省略して傾向があるだとかで障害名を並列している可能性があると言えます。
決して「察してください」「言い訳にさせてください」ということではなく「同じ生きづらさを経験している方に届きますように」ということだと思っていただけると嬉しいです。
前置きだけでめちゃくちゃ長くなりました。
さて、本題です。
最近、立て続けに私の言葉の返し方を褒めてもらえることがありました。
一人は、長男から「あなたの褒める育児はやめた方がいいよ」と釘を刺されました。(そもそも、これも自分的には褒めてあげられる所がない…と悩んでいるのだけど)
そして、もう一人は、最近ボランティアをしているフリースクールの運営者の方です。
長男の言葉で思い当たるのは「言い換え」です。
発達に凸凹があるお子さんを育てている方は聞いたことがあるかもしれませんが
ネガティブな言葉や状態について、ポジティブまたは具体的解決に導く言葉に置き換えて発するという手法です。
例えば…
走るな⇒歩こうね
叩かないで⇒嫌なことあった?お話聞くよ
危ない⇒ケガしちゃうかもしれないから心配
こぼしちゃったとき⇒これで(布巾など)拭いてね
など、です。
本当に本当に難しいのですが、心がけているうちに第一声をポジティブに発することができるようになってきます。
「も~!」「だめ!!」 って、ついつい言っちゃいますよね?
それは、仕方がないと思うんです。
言った後に、言いながら考えます。それが大切だと思います。
最終目標は、子どもに正しく伝わること。
そして、残念だった、がっかりした、悲しかった(もちろん嬉しい)気持ちを自分のものだけにしないこと。
私の場合は、自分の気持ちも伝えます。(これにはエビデンスはありません)
例えば、せっかく掃除機をかけて、拭き掃除をしたお部屋が早々に汚れてしまったとき。
「お掃除を頑張ったのに、すぐ汚れてしまったことが悲しかった」とか。
子どもは、発達の程度によっては理解してくれないこともあるかもしれません。
でも、自分の気持ちをないものにしたくない。
その次に出てくる言葉は「いっしょに拭こうよ」だといいですよね。
多分(ここまで先回りして考えるのが発達凸凹っ子育てあるかるかも)「いやだ」と言われるでしょうから
「じゃあ、次はいっしょにやろうね」とか。
そして、キーボードを打っていて思います。
そんな冷静に子育てできたら誰も苦労しないよね
と。笑
誰か、言って。「そうそう。結局そういうマインドだよね」と。
いい話っぽいことを書きたかったのに。現実はこう。
でも、こんな私が褒めてもらえるようになったのだから、今日からみんなできます。ぜひ。