主要産業の動向(鉄鋼)

今回は主要産業(鉄鋼)の見通しについてお話しますね。

ご興味ある方はのぞいて見てください。

 ちなみに経済情勢等の変化により変わってくることもあるのでご理解ください。

・業界動向
海外市場動向~新型コロナウイルスからの回復を受けて価格高 ・・・・・

 海外鋼材市況は、中国を中心に鋼材需要が回復したことから需給が引き締まり、2020年8月頃から上昇基調を辿っています。今後は、各国の景気刺激策等による鋼材需要の回復に加え、中国政府がCO₂排出量削減に向けて減産方針を示しており、需給がタイトな状況が続くとみられることから、市況は強含みで推移するとみられます。

国内市場動向~製品価格値上げは道半ば ・・・・・
 2020年度下期の鋼材需要をみれば、製造業向けは自動車生産の回復に伴って上期比増加傾向で推移していますが、建設向けは、土木が堅調な一方、建築は投資意欲の減退から低迷しています。鉄鋼メーカーは原料価格の上昇を転嫁するため値上姿勢を強めていますが、需要の回復に濃淡がある中で、国内鋼材価格の上昇は小幅に止まっています。

・今後の見通し
カーボンニュートラル(以下、CN)~検討が進むも、道のりは険しい ・・・・・

 日本政府が2050年のCN実現を目指す中、鉄鋼業界でもCN実現に向けた検討が加速しており、水素還元技術の開発や、CO2の回収・貯蔵・再利用等が注目されています。一方で、技術的な課題に加えて、安価なカーボンフリー電力・水素の供給体制構築等の外部環境整備も必要となるほか、各メーカーの財務に対する環境関連投資の影響も想定されるだけに、今後の各社の戦略が注目されます。

主要プレイヤーの動き~高炉メーカー各社の対応 ・・・・・
 日本製鉄は2021年3月に2025年中期経営計画を発表し、ゼロカーボン・スチールへの挑戦として、COURSE50の実機導入に加え、CO2排出量が少ない大型電炉の実用化等を打ち出しています。また、神戸製鋼所は、天然ガスを用いた直接還元鉄の製造プロセスであるMIDREXを活用することによるCO2排出量の抑制を目指しています。技術力を強みとする日系高炉メーカーが、環境規制の強化をビジネスチャンスとすることが期待されます。

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次回も主要産業の動向について触れていきますのでよろしくお願いします✨

※情報提供を目的に作成されたものであり、何らかの取引を誘引することを目的としたものではないです。

最後まで見ていただいてありがとうございました🌹

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