ローレル23追加、24新規

推敲甘め

総論・結論

個人的に気になるのはフルマークス24が優勢で、時点でアフリカンピアノ。それ以外は馬体写真や動画を判断する方がベターかと。


レジャンドローズ23

現状に置けるタワーオブロンドン産駒の勝ち上がり馬の殆どは母系にミスプロの血を抱えており、アーリントンロウはFappiano、レイピアはエンパイアメーカー、ラパンチュールは母がミスプロの4×4×4、カガバベルはMachiavellian等。

そういう意味では、母非ミスプロのレジャンドローズ23に信頼を寄せるには少々抵抗がある。

Touch of Greatness≒Sadler's wells≒Nureyevの4×4×5×5と、少しうるさい配合でもあるし、薔薇一族出身で、父含めてフレンチに差したい馬だが、サドラーの英愛的な重厚さがそれを許さない可能性も高く、食指が動かない。

その上に初子の牝馬となると推せるポイントが少ない。

リコリアーノ23

マンファスからの枝分かれの本馬だが、特に言うことがない。
ラストタイクーンのクロスで芝向き、サトノクラウン産駒の牝馬で短距離向き、母父タニノギムレットで新潟1400m向きなので、「新潟1400m専用機」と大雑把に考えられそう。
後はもう厩舎が同条件に拘ってくれるか、という所。

フルマークス24

母は硬さが顕著で、短距離の方が良さそうな歩様だが、スピードがないと判断されたのか、気性が落ち着いた馬だったからなのか、ダートの長い所や芝中距離で使われ続け、距離が長いと言えそうなレースぶりのまま未勝利引退。体自体は悪くない馬で、課題は硬さを解消して行くことにある。

そういう意味では、父ドレフォンの柔らかさはプラスに作用する可能性は高い。

El Pradoから連なる母父Kitten's joyは、機動力で中山で立ち回る血統である事はジャンダルムが証明済みで、母系もkingmanbo、Damascusからなるパワー傾倒型で、どこでもこなすドレフォン産駒のイメージとは異なり、ピッチ走法で小回り急坂ダートを内々で立ち回りそうなタイプ

適正距離は長く出る可能性もあるが、体高と胴の長さには依存しそう。

兄弟馬のサイズを見ても大きさは担保されてそうで、馬体を見たい。

ファービヨンド24

Deputy Minister3×4のクロスの強いアメリカン種牡馬で、英愛要素に欠ける種牡馬なので、トニービンを受け入れるし、NDの強いクロスを持ちながらノーザンテーストを受け入れる心の広い種牡馬だが、ファービヨンドにはそれらが無い。

母父アグネスタキオンやゼンノロブロイ、ネオユニヴァースの非NDサンデー系を受け入れてくれるが、Danzigの入る母父ディープスカイ。母系はファーザ自体は米血であるし、その母Bayaは仏血。

上記の通り、英愛血統やノーザンテーストにも該当せず、4/4 NDであるし、4/4 ナスルーラでもあり、正直褒められた所の少ない馬だとは思うが、ディープスカイのスタミナは地方の深い砂でも止まらない良さを与えてくれそうではある。中央募集だが。

ドナテッラ24

キタサンブラックの産駒はそれだけで走りそうなものだが、Special持ちの戦績はソコソコ。
ドナテッラ自身はNureyev≒Fairy King 5×3。ファルヴラヴ持ちには同じく牝馬のヒップホップソウル。
実馬さえ良ければいくらでも走りそうではある。

ただし、Storm Cat持ちに大物が出ていない事は覚えておきたい。
(価格が高い前提で)出資の選択肢に入れるのであれば、実馬を見て納得出来る場合のみにした方がいいだろうな、とは思う一頭。

ナスカ24

ナスカが既に20歳である事は一旦忘れるとして、ダイナカール≒アンデスレディーの3×2を持っていて、母父サンデーサイレンスで3/4 NDの好配合馬。

というのは戦績も特徴も全兄カラルを見れば芝中距離馬を主戦場とするが、ルーラーシップの馬力でダートも走るという結論が出ている。

と、するのであれば、全姉パレドネスがノーザン育成「なのに」競馬にならなかった、とも結論付けられそうで、2014年産駒であるカラル以降は厳しい状況である事を頭に入れて、出資する際にはよく価格や馬体と語り合うべき。

アフリカンピアノ24

父エッセンシャルクオリティは「短距離馬の血を集めた中距離馬」なので、日本に持ち込むのであれば英愛のスタミナは取り入れたい。

もしくは、ミスプロ4×5×4×5であるから、母側はミスプロがアウトになってる方が配合としては納得しやすく、母アフリカンピアノは非ミスプロで後者に該当する。
また、自身がND5×4で完結しているからクロスのうるさい種牡馬を受け入れるのは、兄ワールドエースが同様の肌馬を受け入れるのと共通しそうで、父ロードカナロア(ND5×5×4)のアルモニカ、父ルーラーシップ(ND5×5×4)を見ても明らかで、これがミスプロ他の多重クロスに変わっても大きな問題になるとは考え難い。

本馬はTouch of GreatnessとAlzaoがニアリーと呼べそうな配合であるので、このSir Ivor絡みの弄りは7割程芝向きで、ダートはこなす程度に出ると考える。

コントレイルの母と親戚であるエッセンシャルクオリティのスピード+兄弟に菊花賞馬がいる母のスタミナと、走る根拠は充分であるものの、アフリカンピアノの産駒はワールドエースの妹らしく、産駒の牝馬が全て小さく出てしまっている事は本馬にとっても課題。

後はもうエッセンシャルクオリティ次第だが、同馬はどうにも併せた馬をギリギリまで抜かず、いつも着差が少ない馬で、これが気性由来であればいいが、A.P.Indy系らしいズブさ由来であるなら、ワールドエース、プレミア兄弟らしさと相まってとにかく不器用な大飛び馬に出る可能性が高い。好走条件は芝大箱に現れた外差し馬場で、適距離は父や母の気性で1400m~1800m程度に出る可能性は高いだろう。

アメージングムーン24

血統面で語ることは少ないが、アドマイヤムーンとAlydarを持つアメージングムーンの産駒にに大舞台での大躍進を期待するのは酷で、同牝系でG1を勝てないディープボンドや、ノースブリッジを見てて思うことである。

アメージングムーンの産駒は、母ビックテンビーのNijinsky3×4由来の伸びのある胴と、兄弟達の首抜けの良さが売りで、この辺りは長駆短背のコントレイルとは相反するポイントである。

伸びのある胴はドゥラメンテのセールスポイントで、モーリスが欲しかったものであるし、この二頭との配合においてタッチウッドやノースブリッジが活躍した点には納得出来るが、果たしてコントレイルがそれを求めているのか?という疑問。

伸びやかな胴から与えられるストライドはルヴニールのように緩慢さに置き換わる事もあるし、兄達のようにスピードに昇華される事もある。

コントレイルの稀有なしなやかさがそれをスピードに昇華してくれる可能性はあるし、子供の代でコントレイルのしなやかさは遺伝していないかもしれない。

アメージングムーンが持つA級の繁殖力を今最も欲しているのはシュネルマイスターやモーリスではないかと考えるので、コントレイルとの配合をA級とするのは間違っているのではないかと考える。

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