2.基礎知識1(素早さ理論)
ここでは、赤タワーでスコアを限界まで伸ばすために非常に重要な要素である、「ステップ」「行動ゲージと行動順」「素早さ」についての説明をします。
2-1.「ステップ」の定義
公式な呼び名はないのですが、X上でこのように呼ばれていたため便宜上この名称を使います。
これは非常に重要な概念で、ゲーム内の挙動から私は以下のように定義していました。
具体的には、バトル中のゲーム内時刻は「0ステップ」から始まり「1ステップ」「2ステップ」…と進んでいくよ、ということです。
現実世界でいう「秒」みたいなもので「時間単位の名称」ということですね。
現実世界では時間の最小単位というのはいくらでも(?)細かくできますが、ゲーム内ではあくまで1ステップずつ時刻が進み、「0.5ステップ」などは存在しません。
2-2.行動ゲージと行動順の仕様
行動ゲージというのはこれですね。
敵にも味方にもあります。
実際のバトルでの行動ゲージと行動順は以下のようになります。
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1.バトル開始
↓
2.初期化
ステップ=0
全キャラの行動ゲージ=0
↓
3.行動ゲージが1000以上のキャラがいる場合
以下のルールで最も優先度が高いキャラが行動する。
・たまっている「行動ゲージ量」が最も多い
・たまっている行動ゲージ量が同じキャラが複数いる場合、「最終素早さ」が最も高い
・たまっている行動ゲージ量が同じで最終素早さも同じキャラが複数いる場合、以下の並び順。A>B>C>D>敵 (Aはバトル中ユーザから見て一番左、編成画面で一番上のキャラ。敵が複数いる場合の敵同士の優先度は未検証)
↓
4.行動したキャラの行動ゲージが0にリセットされる
↓
5.3に戻る
6.3で行動ゲージが1000以上のキャラがいなかった場合
時刻が1ステップ進む
全キャラの行動ゲージに、それぞれのキャラの「最終素早さ」が加算される。
↓
7.3に戻る
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フローチャートっぽく書くと以下のような感じです。
実際には誰かの行動順が回ってくるまでは一瞬で計算されるので、1ステップずつ時刻が進んでいるようには感じませんが、処理上はこうなっているものと思われます。
素早さが高い方が早く行動ゲージがたまりやすいですが、行動できるかどうかは何ステップで1000を超えるかが重要であり、逆に言うと1000を超えるステップ数が変わらない範囲であれば素早さを落としても良いとも言えます。
とはいえ、同時にゲージが1000以上になったキャラが複数いるときの順番には影響するため、一概にギリギリまで落としても良いとも言えません。
よって、「やりたい立ち回りが実現できる最小の値にし、その分をクリティカル率アップのシールに振り分けてクリマラ効率を上げる」が基本的な方針となります。
また、最終素早さの値に応じて何ステップで行動ゲージが1000以上になるかなどは予め表を作っておくと都度計算しなくて良いので楽です。
よく出てくる数字としては、最終素早さが143の時に7ステップで1000以上(143*7=1001)になる、というものです。
↓こんな感じです。
比較として、「最終素早さ=201」の場合を追記したのが下の図です。
「最終素早さ=201」というのは「素の素早さ=143」のキャラにメガライズをかけたときに相当します。
最終素早さ=143(オレンジ)のキャラが2回行動してますが、最終素早さ=201(グレー)のキャラは3回行動できているのがわかると思います。これがメガライズの効果ということですね。
2-3.「最終素早さ」の計算式
「最終素早さ」というのは「特性、LS(リーダースキル)、バフ(デバフも含む)の効果も加えた最終的な素早さの値」ということで、以下のように計算されると推測しています。
$${最終素早さ=ceil(素の素早さ*(1+(特性+LS+バフ)))}$$
「ceil」:小数を整数に切り上げ
「特性」:星座詩音に代表される「素早さUP60%」などの常時効果が発揮される能力のことです。
「LS」:リーダースキルのことで、「紅月攻撃UP30%&素早さUP10%」などがあります。
「バフ」:メガライズに代表される「素早さ特大アップ」等の他、「素早さ特大ダウン」などのデバフ効果も同様にここで加算します。
注意点としては「特性」「LS」「バフ」はそれぞれ乗算ではなく、加算で計算されるということです。
すなわち、
素の素早さ=143
特性=60%アップ
LS=10%アップ
バフ=40%アップ
だとすると、
最終素早さ=ceil(143*1.6*1.1*1.4)=ceil(352.352)=353
のようにはならず、
最終素早さ=ceil(143*(1+0.6+0.1+0.4))=ceil(143*2.1)=ceil(300.3)=301
となります。感覚的に思うほど上がらない、ということですね。
まだ色々書くべきことはあるような気もしますが、この記事についてはいったんここまでとします。