喋り方 〜デクレッシェンド〜
人と会話をする時は相手が聞き取りやすい声で話すことは大切である。
しかし私はそれが苦手らしい。
以前勤めていた会社の上司から不意に次の一言を言われたことがある。
『明太子さんはよく「そうです」って言うよね』
、、、ん?!
「そうです」なんて今まで口癖だったことはない。
私がよく言っていたのは「そうですね」だったのです。
つまり、わたしは話す時に言葉の語尾が消えかけてしまっていたのである。
例えば「空が青いですね」と言われた時、
私は「そうですね」と返していたはずが、
相手には「そうです」と聞こえていたとのこと。
「よく言うよね」と言ってきたということは今までそう言った噛み合わない会話を相手に繰り広げてしまっていたということだ。
私は少し恥ずかしくなった。
振り返ってみると確かに私は「そうですね」と言う時、「ね」だけ空気のように小さい声になっていることが分かったのだ。
普段から、自信のないことや説明をするのがめんどくさい時、大した事を言っていない時、察して欲しい事を話す時などだんだん最後の言葉が小さくなっている。
(いや、そんな事関係なく興奮して話していない時は基本声は小さい。)
中学生の時合唱部で言葉の語尾は大きくならないようにと言われていた。
「私は明太子です。宜しくお願いします。」
といったセリフを言う時に語尾を最初より強くいうと綺麗なイントネーションに聞こえないといったようなことだ。子供っぽく聞こえてしまう。
デクレッシェンドまではいかないが円を描くような文章のまとまりで歌ったり話したりするのが綺麗である。
私はこの事を普段の生活で極端にやりすぎ、聞こえないまでなってしまったのである。
これでは全くの逆効果。
明太子です!
と、語尾を大きくいった方が元気が良く印象は圧倒的にこちらの方が良いだろう。
今までこの話し方で生きてきたため、何となく変えたくないな。この話し方が自分なのに。。と少し捻くれてしまう気持ちもありますが、話し相手へ聞き取りやすい声で話をするのは優しさ。直すのは至難の技ではありますが、今日からまた少しずつ、話し方を意識して変えていけたらと思う。