カラオケに行って思うこと
振り返れば、すでに人生の3分の2以上は歌い続けていることになる。別に歌手になろうとか、オリジナルソングで生計を立てようとかそういうものではないが、歌が好きだというだけでよくここまで続いてきたものだ。
両親の影響で、The Beatles、Queen、Deep Purple、Rainbow、などのブリティッシュから Billy Joel、さだまさし、CHAGE&ASKAにいたるまでわりと偏ったジャンルの音楽を幼少期から聞かされていたように思う。
親が歌った音程で覚えると音痴に育つということを気にした両親から、アンパンマンベスト、Disney(英語版)ベストのCDを買い与えられ、何回も聴いて口ずさんでいた。どのタイミングでどの曲が始まるかも覚えているぐらいだ。
そんな私が大人になってカラオケに行って、たまに言われるのが「お腹から声が出ている」ということだ。私がカラオケで歌う時はいついかなる時も手を抜かない。全力で歌い切る。もちろん、がむしゃらに音量だけ出しておくという意味ではない。
これだけ長く、色んな曲を歌ってくれば、だんだんと自分の得意分野は分かってくる。音域、言葉、音程、テンポ、リズムあたりは努力である程度どうにかなるような気はしている。
しかし、その歌手が持つ声質は再現が難しい。あれだけは声真似というか、特殊な技術がいるような気がしている。
Ado、YOASOBIのikura、セカオワの深瀬、LiSA、挙げ出したらキリがないが、好きな声のアーティストならいくらでもいる。ただ、どれも私が歌うと、私の歌い方になってしまう。
深瀬の声帯欲しい。
なんて誰が言うだろう。私以外にそんな嘆きを口にする人などいないだろう。