2.1PNとその取り扱い


【ご質問原文】

2.1PN由来の胚盤胞と言われました。

担当医にも、よく分かっていないことが多いと言われましたが、移植するリスクなど、知りたいです。

【回答】

ご質問ありがとうございます。

ここで言うPNとは、pro-nuclearの略で雌雄前核の事です。

卵子が受精すると、卵子の細胞の中に2つの核が出現します。これは、それぞれ母方、父方由来の核が1つずつ出現しており2つ(2PN)となります。

この前核が3つ(3PN)あると、理論上は母方、父方のうちどちらかの核(DNA)の量が2倍あり、全体量としては3倍ある(3倍体と言います)という事になります。

3倍体の胚の場合は、ほぼ確実に流産します。
そのため、3PNが観察された胚は出産に至らない事から移植不適とされてきました。

他にも1PNなどがありますが、他記事で解説しているので割愛します。

前置きはここまでにして、本題に入ります。

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