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精液所見の変動と採精場所の違い
【ご質問原文】
初めまして。 最近フォローさせていただいた者です。
去年4月、自宅で採精し顕微受精をしたところ調整前は運動率が10%程度でした。
その後に胚盤胞になり何度か移植していますが、着床すらしていません。
私の着床不全検査を進めていますが、夫がこの年末に精液検査をしたところ、 運動率が40%になっていました。
今回の検査は顕微受精とは違うクリニックで、院内で採精していました。
顕微受精の時はサプリは飲まずでしたが、 年末の検査では飲んでいたと思います。
ただ、サプリの効果としては私の中で良すぎる感じがして疑問に思います。
季節も温度も違いますが、その場で採精したほうが成績が上がるものなのでしょうか。
その時の凍結胚が残っていますが、グレードは4~3で評価は不明です。
着床不全の検査後に、それを移植するか運動率の上がった今の精子を期待して、新たに顕微受精にチャレンジした方がいいのか宜しければアドバイス頂きたいです。
お忙しいなかすみませんが、ご解答をお願いできたら嬉しいです。
【回答】
ご質問ありがとうございます。
精液所見の運動率が改善したり悪化したりする事はあまり珍しい事ではないです。
サプリメントについては何を摂取していたかわからないので効果については言及できません。
自宅採精と院内採精の違いによって所見が変動するといった報告はあります。
これは、運搬による精液の温度変化が影響しているとのことです。
成績が上がるというよりも、精液所見が低下する前に計測が可能というイメージです。
今ある胚を先に移植すべきかどうかは、精液の状態だけでなく胚のグレードや今までの既往歴などから判断すべき事なので、主治医にご相談ください。
ただ個人的には、精液所見が改善したため、顕微授精→体外受精に切り替えるなら意味があるとはありますが、再び顕微授精を行うのであればそこまで発育率や妊娠率に効果があるとは思えないです。
以上です。
ご参考になれば嬉しいです。