時代背景と慢性子宮内膜炎
【ご質問原文】
おはようございます。 よろしくお願いします。
慢性子宮内膜炎が有ると着床しにくかったり、 流産率が上がると思うのですが一部の人は感染しやすいなどあるのでしょうか。
というのも、衛生面や医療が発達していない時代の方が、 慢性子宮内膜炎に罹りやすかったと思うのです。 でも子供はたくさん生まれていました。
現代でも衛生面や医療が発達していない国も沢山ありますが子供もたくさん生まれているイメージです。
お忙しいところ申し訳ありません。
前から疑問だったのでお時間のあるときにお答えいただけると嬉しいです。
【回答】
ご質問ありがとうございます。
慢性子宮内膜炎の原因菌は腸球菌,大腸菌,連鎖球菌,マイコプラズマ,ウレアプラズマなどと言われていますが、その他にもあると言われています。
原因ははっきりとはわかっていません。
良性菌(乳酸菌など)が子宮内で増えていれば、上記の悪性菌が増えづらくなり、子宮内膜炎になりにくいと言われています。
そのため、良性菌の定着しやすさや食生活などが、慢性子宮内膜炎への罹りやすさに影響する可能性はあります。
しかし、慢性子宮内膜炎は不妊原因のほんの一部であり、大半を占めているわけではありません。
そのため、少子化の原因と不妊の原因をリンクして考えることに意味はありません。
なぜなら、少子化の原因は不妊患者が増えた事によるものではなく、「子供をたくさん産む人」が減ったからです。
若くして子供を4〜5人産むのが当たり前だった時代では、産める人がたくさん産んでいたので、少子化ではなかったのだと思います。
その時代に慢性子宮内膜炎となっている方が多かったかどうかはわかりません。もし例え今より多かったとしても、出生率にはほとんど影響はなかったのではないかと私は思います。
以上です。
ご参考になれば嬉しいです。