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自然周期のERA

【ご質問原文】

これまでホルモン周期での移植2回陰性、 自然周期 (2段階移植)で1回陰性でした。 
ホルモン補充周期での陰性は検査の結果、銅の高値、 窓ズレではないかと予想されました(銅は改善済み)。
ERAの再検査を勧められましたが、せず、自然周期を試してみましたが陰性でした。

自然周期のほうが妊娠できた場合のリスクが低いということで今後も自然周期でチャレンジしようと思っていますが、ホルモン補充で行ったほうがいいのか自然周期で行ったほうがいいのかよくわからなくなってきました。 

自然周期ではなかなか卵胞が大きくならなかったものの、ホルモン補充周期の2倍近く内膜が厚くなるなど良い点もありました。
主治医曰く、排卵後のホルモン値の推移を見ると自然周期でも窓ズレがありそうとのことで次周期は自然周期でERAをする予定です。

他の着床障害になりそうな要因は改善した上で残りは窓ズレと思われる場合、自然周期とホルモン補充周期はどちらがよいのでしょうか?

【回答】

ご質問ありがとうございます。

着床しない原因が窓ズレである可能性もありますが、そうではない可能性も否定できません。

ERAですが、メーカーは基本的にはホルモン補充周期を推奨していると思います。
理由としては、結果はプロゲステロン製剤を使用した時間から「何時間後」が受容期であるという判定になり、移植するタイミングの誤差は±3時間までとされているためです。

自然周期では、自然に卵胞を発育させ、場合によってはhCG製剤などにより排卵を誘発しますが、どのタイミングで排卵して黄体ホルモンが分泌し始めているかが正確にはわかりません。

そのため、ERAをした周期と移植周期が全く同じようになるかはわからないため(周期差があるため)自然周期でのERAを推奨していないのです。

本当に受容期のズレが原因であれば、ホルモン補充周期での移植の方が正確に移植のタイミングを調整できると思います。

妊娠率に関しては、自然周期、ホルモン補充周期共に変わらないという報告が多いですが、詳しくは医師とよくご相談ください。

以上です。
ご参考になれば嬉しいです。

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