顕微授精の技術が児の発達障害に関連する?
【ご質問原文】
いつも参考にさせてもらっています。
顕微授精ですが、自閉症や発達障害のリスクが他と比べやや高いという記事を読みました。
それは、卵子に穴を開けて精子を注入するからですか?
そうなると、培養師さんの腕や技術の差によって、生まれてくる子供の障害の有無も変わってくるのでしょうか?
AIタイムプラスやPGT-Aなどで問題がないと判断された受精卵でも、自閉症や発達障害の有無は分からないのでしょうか?
【回答】
ご質問ありがとうございます。
顕微授精により、児の自閉症や発達障害、IQ低下などが増加する可能性があるという報告はいくつかあります。
原因として大きいと言われているのが、顕微授精でしか受精できない重度の男性因子症例が多く含まれるためと言われています。
しかし、最近の報告では、精液所見に問題のない症例に限定した時でも同様に、発達障害や学習障害が増加したという報告があります。
これは、顕微授精の操作自体が児へ何かしらの影響を与えている可能性を示唆しています。
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